あらすじ
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かつて、動物とは刺激に応答するだけの「ゼンマイ仕掛けの機械」のような存在で、そこには心的世界などないと見られていた時代もありました。
しかし、科学の進歩によって動物の行動を詳しく観察・分析することができるようになった結果、動物たちは私たちが思っていたよりはるかに多彩で豊かな心の世界を持っていることがわかってきました。
本書では、知性、感情、言語、社会などのカテゴリーで、動物たちが何を考え、何を感じ、どんな知識を獲得しているのか、最新の興味深いエピソードに触れながら解説します。
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Posted by ブクログ
結局「我々一般人は動物が心も痛みもあることを感じているけれど、科学者は人間こそ特別な存在だと疑わず、今まで動物の内面に対する研究が進んで来なかった」ということ。
100頁ほど事例を交えて書かれていながら、要約すると、どれも未だ科学的な解明はされておらず研究中みたい。
「本能」と一蹴されてきたことも、もしかしたら彼らなりに感じ、考えた結果の行動であることもようやく研究されはじめているようだ。
「喜びや悲しみ」の項で、ラットが、押すと何もないバーよりくすぐられるバーを押したがる……という実験結果は微笑ましかった。
分からないことだらけで歯切れが悪いけれど、動物の写真が美しく素晴らしいので、そのために見る価値はあると思う。