【感想・ネタバレ】家庭教室のレビュー

あらすじ

2012年からネット動画投稿を開始、力強い歌声とメッセージが支持を集め、2014年にはメジャーデビューを果たしたシンガー・ソングライター 伊東歌詞太郎。その歌詞太郎 初の小説となる『家庭教室』は家庭教師をしている大学生・灰原 巧を主人公に、彼が家庭教師として訪れた家族・子供が抱える問題に真摯に向かい合い、解決していく姿をオムニバス構成で描いた作品です。歌詞太郎氏の楽曲同様、子供たちが抱える問題や、その心の機微を瑞々しく表現し、10代を中心に多くの読者から共感を集める内容となっています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『現代の教育に一石を投じてくれる』読み終えた時には、学校での教育は、どこか味気なく無味乾燥なんだという事を感じると思います!
主人公の灰原を中心に据えながら、1章ごとに1人の生徒にクローズアップしていき、その先々で生徒に諭している灰原の台詞に感銘を受けました。
各々の生徒の問題を一緒くたにするような学校のやり方ではなく、生徒の心情をしっかりと読み取り、同情してくれる、側にいてくれる、そういう灰原の姿も垣間見えて心理カウンセラーのようでもあると思った。
作者の思想の断片が、灰原や生徒に投影されているメッセージ性がしっかりと伝わってくる素敵なお話でした。読んで本当に良かったです。

p.s解決には至らない問題もありましたが、『長い目で見て良くなっていく場合もあるんだよ』という隠されたメッセージなのではないでしょうか

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2018年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

塾講師をクビになった主人公が、その原因を作った生徒の父親から個人家庭教師として生徒を紹介してもらい、問題を解決(?)してゆくお話です。
誇れることもない(と自称している)大学の2年生が、数回会っただけでその家族から絶大な信頼を得る、ベテラン塾講師のような分析や指導方法を持っている、年上女性とテキーラを飲みあうなど、ダウトなイメージを持ってしまいました。なんだか雑誌の広告にあるダイエット商品の成功譚を読んでいるかのよう。
伏線やどんでん返しがあるわけでもなく、都合よく話が進んでいきます。それなりのテーマを持ってきているはずなのになんかチープな感じがしてしまうのです(若い人向けにわざとそうしてるのかな?)。
なので、高評価が信じられません。
創作家としていろいろな作品を出しているのはすごいと思うのですが、小説家として見てしまうと、まだ伸びしろのほうが大きい人だと思います。

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2022年05月28日

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