【感想・ネタバレ】死刑囚のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

グレーンス警部シリーズ第三弾。
今作も重く苦しく辛い。

暴行で逮捕した男の身元を探ると、アメリカで6年前に死んだ死刑囚と同一人物の可能性が出てきた。大国との政治的な駆け引きの中、死んだと思われていた死刑囚と向き合うグレーンス警部。。。

一作目、二作目と同じく、救いもなく、希望もなく。だけどこんなにも辛い話なのに読むのが止められない。今作ではグレーンス警部のプライベートな側面もちょっと見えてきて、いつもの取っ付きづらさは薄いか。政治的な要素もありつつ、この死刑囚が真実を語っているのかどうかを怪しませる構成となっている。

刑事がスパッと事件を解決するわけではないのでカタルシスはないかもしれないが、社会問題と絡ませて他にない終わり方となる貴重なシリーズ。読み続けたい(と言いつつも重すぎて体力を使うので計画的に。。。)。

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スウェーデンで酔客に暴行を加えて逮捕されたカナダ国籍の男は、米国で死んだはずの元死刑囚だった!?それはスウェーデン全土と米国を舞台にした前代未聞の事件の幕開けだった。

序盤でネタは想像がつくし、あーこれジョン助からないやつだわーってなるんですが。。
まさかこんな終わりとは!

フィニガンは共感しづらいけど不幸だなあ。しかしながら目には目を、がまさに自分に返って来てるのが皮肉・・・。

死刑の支持率が異様に高いことで知られる日本では、スウェーデンでの騒ぎの描写は理解されづらいかもなと思いました。が、死刑囚の拘留中の様子や執行時の描写など、あまり知られてないことがよく描かれていて、フィクションとしてでも何か考えるきっかけになればなあと感じます。

スウェーデン組はこの結末、どう思ったのかしら。。

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2019年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第3弾。死刑制度のないスウェーデンで死刑がテーマ。このシリーズはいつも内容が重いけれどそれは今作も同じ。そして死刑制度のある日本で読むことの意味も考えさせられる。死刑への是非。当然という立場、必要ないという立場と様々な立場から死刑というものの影響を見せてくれる。そのどれもに完全に否定できるものはなく、立場が変われば考えは変わる。正しい答えはあるのか、救われる方法は。シリーズの面白さとはまた別で問いかけられている。

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2018年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エーベルト・グレーンス警部シリーズ第三作。

自分の中の何かが麻痺したのだろうか。
エーベルト警部が、これは大事件と騒ぐのが
全く響いてこない。
作者の「やり口」に慣れてきたということか。
自分が望んでいないにもかかわらず、
意外性の無い、悲劇的な結末へと向かって、
話が進んでしまうことに。

アメリカの州立刑務所内で死刑執行前に死亡したはずの囚人が、
スウェーデンで暴力行為で逮捕され、
政治的駆け引きの結果、アメリカに引き渡されて死刑に処された。
それだけ。

死刑になると判っていて卑劣な男に暴力をふるってしまった動機も、
その無実の罪を創り出した男の動機も理解できなかった。

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2020年06月25日

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