あらすじ
占いとの「つきあい方」に悩んでいるあなたへ。石井ゆかりが月の世界を入り口に、「占いとのつきあい方」について語ります。 占いに飲み込まれず「月の世界=夢の世界」を通して、「占いとどうつきあえばいいのか」を内側から考えます。好評を博した「月のとびら(2013年刊)」が新装版となって登場。石井ゆかりファンのみならず、占い好き必見の1冊。
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Posted by ブクログ
占い師の方が書いた本。
小さいころから占いはよく見るし、
今も毎朝7時に『THE TIME』のゲッターズ飯田さんの占いをチェックしている。
しかし、信じているのか?といえば答えに詰まる。
占いがなにかを変えてくれるとまでは思えず、
水曜に放送する某テレビ番組は完全にヤラセだと思う。
そんな中途半端な私にも、石井さんの話はすっと入ってきた。
占い師さんって人の話を聞いてアドバイスするのが仕事だからかな。
そうだよね、と納得してしまうことが多かった。
特に『占いで昨日と同じ内容だと怒る人がいる』
『みんな潜在的に昨日と今日は違う一日になると信じている』
というのは、たしかに!と思った。
普通に考えたら昨日今日でどうこうなるものってそんなにないはずなのに、
占いだけは前日と変わりないと言われると納得がいかない気がする。
この方にならお金払っても納得できるかも(笑)
Posted by ブクログ
【月】
月についてたくさんの切り口で語りながら、読み手に新しい視点を持つためのヒントを与えてくれる本。
月は「善きもの」「清らかなもの」とする人がいる一方で、月は「悪しきもの」「怖いもの」とする考えがあるという。
たとえば「満月を恋人と見てはいけない」「月を見上げてはいけない」という言い伝え。
満月を恋人と見たから別れたのか、もともと別れの予感がある二人が満月を見たのか。
月を見上げたから悪いことが起きたのか、他に原因があって悪いことが起きただけなのか。
科学的にその因果関係を証明する証拠は一切ない。
「願い事をするなら新月と思っていたのに忘れてしまった(自己嫌悪、後悔、焦り)」「断捨離をするなら満月と聞いたのにできなかった(だからやる気が失せた)」
こんな風に囚われてしまう必要は無いのだ。
結婚式や引越し、離職する日などが満月に重なった時。
新しいプロジェクトが始まったり、電球が切れて新しいものに取り換える場面が新月に重なった時。
自分の生活と月の満ち欠けが結びついていると「発見した」ときに、「月の時間を生きている」喜びが感じられるという著者の考え方に、強い共感を覚えた。
やりたいことがあるのに新月まで我慢するとか、
特にないのに新月だからと無理やり願い事をするとか、
楽しいわけがない。
【占い】
『占いに心を吸い取られているとき、私たちは必ず、大切なことを見失っています。それを見失った状態では、心から望んでいるはずの幸福も、けっして、手に入ることはありません。私はそう思います。』
たとえば、(著者自身もタロットカードを何度も並べたことがあると書いていたけれど)私自身も質問を思い浮かべながら、何度もオラクルカードを引いてしまうことがある。『賭け事にはまってしまう人とどこか似通ったものがあるようです』・・確かにそうかもしれない。
「自分の望み通りの未来であって欲しい」そんな気持ちが強いときに、何度もカードに向かって質問を続けてしまうと気づいた。「自分がどうあるべきか」を考えることからの逃避・・・。そんなときの私は「自分の時間を生きていない」「自分自身で考え選択できていない」。
大切なのは、自分や相手にとっていちばん大切なのは何かを考え行動すること。そしてその答えは、自分の外ではなく、内に見つかるということ。そんなことを、改めて教えていただいた。
著者である石井ゆかりさんの肩書きが「占星術師」ではなく「ライター」であることに納得の一冊だった。