あらすじ
わたしを捨てたあの日の冷酷な彼なら、この子のことも見捨てるかもしれない。
亡き父が遺した幼い弟を抱え、貧しい生活を送るサスキア。流産を繰り返す親友からの頼みで代理出産を引き受けたのは、生活費や学費を工面するだけでなく、親友の願いを叶えたかったから。それなのに、出産を間近に控えたある日、親友夫妻が不慮の死を遂げた。夫妻はさる国の王と王妃で、お腹の子は王位継承者となるはずだったが、生まれる前に両親が亡くなったので嫡子とは認められないという。そんななか、亡き王の従兄弟イドリスが現れ、サスキアは息をのんだ。7年前、大学生だったわたしを無慈悲にも捨てた元恋人……。イドリスは嫌がるサスキアをよそに、みずからが王となって、生まれてくる子を実子として育てるため、彼女を妻にすると宣言した！
■従兄弟の死により、フランスから帰国して望まぬ王位を継ぐことになったイドリス。やむなく提案した愛なき結婚を拒もうとするサスキアに対して、代理出産の報酬を盾にとって強引に説き伏せ……。英国人作家ジェシカ・ギルモアが綴る、シンデレラ・ストーリー！
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かったです。
苦労しているヒロインが友情のために代理出産を引き受け、依頼した友人が王族で出産間際に事故死。
ヒロインの前に、依頼者の親族であるやはり王族の男性が現れ、生まれてくる子供のために便宜的な契約結婚を提案します。更に、その男性というのが次期国王で、ヒロインの元彼で―。
どうも、ハーレクインでは何度も読んだことのある既視感のあるストーリーですが、王道だけに安心して読み進められます。
ヒーローの強引すぎない優しいところも、ヒロインの我が儘すぎない控えめでかつ、前向きなところも私は好きです。
タイトルに「ルビー」がつくので、どんな風に拘わってくるのか愉しみにして読んだけれど、出てくるのは最後の最後でした。
面白かったのではありますが、もう少し、どこかに意外性が欲しかった。外れなく読むことができますが、逆にいえば、その辺りが物足りないかも。
