あらすじ
夕刊ニッポンの記者、周防正孝は8年前に起きた実父の事件を追っている。実父は新潟の漁港で元最高裁判事の首を模造刀で切断、自らも拳銃自殺した。ある日、厚労省の向井俊介から電話があり、医療ミス疑惑の調査過程で、首切り事件の真相に関わる重大な事実に気付いたという。そこには世間をにぎわす猟奇殺人、人権派弁護士の息子惨殺事件が絡んでいた――。福山ミステリー文学新人賞出身の著者、渾身の長編本格ミステリー。
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Posted by ブクログ
評価は4。
内容(BOOKデーターベース)
夕刊ニッポンの記者、周防正孝は8年前に起きた実父の事件を追っている。実父は新潟の漁港で元最高裁判事の首を模造刀で切断、自らも拳銃自殺したのだが、謎が多い。ある日、厚労省の向井俊介から「スクープネタがある」と電話があった。向井は医療ミス疑惑の調査過程で、首切り事件の真相に関わる重大な事実に気付いたという。そこには世間をにぎわす猟奇殺人、人権派弁護士の息子惨殺事件が絡んでいた―。
※作者は違うが「ネメシス」続きの書籍を読んでしまった。
厚生労働省の向井君シリーズ。悪いことをした人にはそれ相当の罰を!
私も含め、日本には司法制度があるんだから当然そうなる!と思って居るけど現実は被害者の泣き寝入りなんだろう。そんなモヤモヤを痛快に解決して終了。とは行かないんだなぁ~あんたがやったんだ・・・・
Posted by ブクログ
前作「変若水」が面白かったので、注目していた作家さん。今作も前作同様、事件を解き明かすのは厚労省の役人の向井俊介。
複数の連続殺人事件が起きるのだが、その犯行トリックがそれぞれ凝っていて秀逸。関わる動機も複数で絡み合っていて、最後は二転三転。正直、この真相になるのだけは止めて、、、と思っていたことが真相だったのでちょっとやり切れなさを感じたけれど、文中、上手くミスリードされたかな、とは思う。
ただ、探偵役の主人公の向井の推理力が半端ないのがちょっと気になるところ。医療事故に関わるトリックは職業上、ピンとくるのは分かるけれど、明らかに専門外の物理トリックを鮮やかに解き明かすのには違和感。前作も思っていたが、警察のほうも彼に追随しすぎ。ご都合的なところは否めなかったかな。
それでも、前作とはまた違う本格的な物理トリックもあって、面白かった。事件の構造も二重三重と複雑に絡み合っており、予想外の展開が待っていて面白かった。不満な点は、水島というキャラの必要性がいまいち理解できなかったコト(苦笑) 彼よりも、美咲さんの方をたくさん出してくれたらよかったのに。
Posted by ブクログ
厚労省、新聞記者、警察が追っていた事件には実はつながりがあった。それぞれの立場から事件解明に向けて動くそして情報を共有する。
犯罪被害者の思い、また、冤罪を被ってしまった家族の思いが交錯する事件の動機やこれまでにないトリックもおもしろい。
誰しも愛するものを奪われたら正気ではいられなくなるだろう。だが、それだからと言ってただちに復讐に結び付けるものでもないとも思うが・・・。
厚生省の向井の洞察力、推理力、がすばらしい。
そういえば、一か所ミスプリじゃないかしらというところを見つけた。
かなり が かなリ になってた。 り がカタカナの リ に。
Posted by ブクログ
根っこでつながっている事件に対して
3人の視点から並行して語られる形になってるけど
2~3ページごとに登場人物と場面がコロコロ変わって
何がなんだかわからなくなる。
作者が一度に書ける文章量と思わしきボリュームごとの
場面転換がひたすら繰り返される流れになっていて
読み辛すぎてイヤになってくる。
Posted by ブクログ
やっと読み終えました。急ハンドル切ったみたいな意外な結末。面白かったけど、登場人物多くて混乱してしまいました。トリックもかなり凝っててよくわからなくて、何度もその部分読み直してしまいました。
人権派弁護士によって、幼女3人も殺したのに死刑を免れ、8年間も病院で三食昼寝付きの生活を送り、娑婆に出たら今度は手厚い生活保護で月に14万円ほど支給されているって・・・結局いけしゃぁしゃぁと社会に戻ってきたけど罪を償ってないじゃない? 何だかなぁ・・・これって納得できないです。人権派弁護士は犯罪者の人権のために頑張ったと満足してるかもしれないけど、こういう犯罪者をあっさり解き放ってもらっちゃ困ります。
警察の捜査員達が外部の人にトリック解説してもらいすぎじゃないかと。
カンディル、なんてコワイ生き物なんだろ。ブルブルッ!