あらすじ
マイクロソフトCEO、ナデラ氏絶賛。
世界60カ国以上、100万人超の人たちに読まれている「話し方」の教科書。
暴力や対立、偏った物の見方を排し、対話を導く。
実りある対話を妨げ、暴力や対立を生み出している原因は、普段、わたしたちが慣れ親しんでいる話し方や考え方のなかにありました。わたしたちが知らないうちにしている「比較」や「評価」「決めつけ」が、誤解や無用な争い、暴力や怒りを生み出していたのです。
本書は、そうした暴力や対立を排し、人を思いやる実りある対話へと導くためのコミュニケーション手法(NVC=非暴力コミュニケーション)を伝授します。具体的には、相手を評価したり決めつけたりするのではなく、「自分が抱いている感情」や「自分が必要としていること」に耳を傾け、それを肯定的な言葉で相手に伝えることで人生をより豊かなものにする方法です。
NVCの要諦はとてもシンプル。それは次の4つの要素に意識を集中させることです。
1. 評価をまじえず、行動を「観察」する
2. 観察したことに対して抱いている「感情」を突きとめる
3. そうした感情を生み出している要因、「何を必要としているのか」を明らかにする
4. それを具体的な行動として「要求」する
NVCの提唱者であるローゼンバーグ氏が著した本書は、30以上の言語に翻訳され、全世界で60カ国以上、100万部超の人たちに読まれているNVCの教科書でありバイブルです。世界各地の紛争地域でなされた事例や、親子あるいは夫婦での対話、学校や職場、医療やカウンセリングなど身近な事例が多数紹介されています。
さらに近年ではマイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏がトップ就任直後に本書を幹部社員たちに薦めるなど、ビジネスの現場でも大いに注目されています。原著第3版の日本語翻訳版にあたる本書では、「紛争を解決するための方法」を新たに第11章として新設するなど、よりビジネスの現場のニーズにも応える内容となっています。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
【20年積み重なった「あの人とは分かり合えない」を、今日解消する対話術】
対話術と書いておきながら、実際はもっと深層の話です。
NVC(Non Violent Communication)によって自分や周囲の人生に喜びが増えるだろうと私は感じました。なぜなら、NVCによって、自分や相手が喜びを得るために、何が必要かが具体的に明らかになっていくからです。
NVCはティール組織で紹介されていたり、海外教育に取り入れられ、注目を集めています。また、企業において「EQ」感情を上手に取り扱えるリーダーが必要とされている文脈でも、NVCは有効なようです。
NVCを実践するには、4つのステップを踏む必要があります。
1,自分の人生の質を左右する行動の「観察」
2,観察したことについて抱いている「感情」
3,そうした感情を生み出している価値、願望、「必要としていること」
4,人生を豊かにするための具体的な「行動」
起きがちなこととしては、私も含め、これまで「感情」を表現する機会が少なかったので、何かに対して自分がどう感じているかを表現することがうまくできなかったりします。
NVCを今日からまずやってみようと思ったので、「自分が何に」「どう感じたか」これを言語化するところから挑戦したいと思います。