あらすじ
新高校生、中学生の保護者は必読!
大学入試の英語が大きく変わる。
どう変わるのか? どう学べばいいのか? カリスマ講師が徹底解説!
2020年度大学入試(2021年春)からセンター試験が廃止され、新たに「大学入試共通テスト」が実施される。中でも「戦後最大の改革」と言われているのが、英語だ。
受験生は3年生の4月から12月までに英検など認定された民間の外部試験を2回まで受験、成績のよい方を志望大学に提出することになった(従来型の試験も4年間は経過措置として残される)。
これまでのセンター試験は「読む」と「聞く」の2技能を見るのが精一杯であったが、その結果、日本人はいつまでたっても英語が苦手とされてきた。しかし導入される外部試験は、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を世界標準で評価する。
ガラパゴスな大学入試が変われば、自然に中高の授業、塾・予備校、初等英語教育まで、変わっていかざるを得ない。
日本の英語教育はいま、大きく変わろうとしているのだ。
東進ハイスクールのカリスマ英語教師である著者は、文科省の審議会委員として、今回の英語入試改革に大きく寄与してきた。その著者が「2020英語革命」のすべて、その勉強法を徹底解説!
はじめに 戦後最大の大改革が始まる
第1章 いったいどう変わる? 二〇二〇年からの英語入試
第2章 大改革はなぜ必要だったか
第3章 「四技能試験」完璧学習法
第4章 麹町学園女子中学・高校での取り組み
第5章 これからの英語教育――学校は、塾・予備校は
あとがき 英語教育の目指す明日
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Posted by ブクログ
現在の日本の英語教育が抱えている問題点を独自の視点で鋭く考察され、なにより、英語教育の批評にとどまらず、国レベルの教育改革実現に向けての一歩を踏み出された安河内先生の、最新の活動報告です。
日本人の英語力向上のためには、動き出したばかりのこの英語改革を軌道に載せ、さらに次のフェーズへと勧めていかなければなりません。国を動かす大改革を成功させるために必要なさらなる助力が、この本を読んだ英語関係者、また学習者の踏み出す一歩によって集められることを願います。
一点、安河内先生も本書の中で触れられているオンライン英会話についてです。私自身もオンライン英会話で様々な国のノンネイティブ講師から教わる機会が多いのですが、特に、流暢に英語を話す東欧の先生方にどのように英語を身につけたのかを質問すると、その多くが映画やゲーム、アニメやコミックで使われる英語から学んだとおっしゃいます。もちろんそれはきっかけのひとつで、そこからテキストを使った学習もされているとは思いますが。
英語教育者からすると英語という言語自体が興味の対象であり、英語の知識を得ること、話せるようになることにモチベーションを感じられるかもしれませんが、そうではない学習者にとっては、各々の興味の領域と、言語学習の必要性をリンクさせていくことも効果的なのだと感じたので、ここでシェアさせていただきます。
Posted by ブクログ
大学入学共通テストでは世界基準に合わせて、リーディング、リスニングに加えて、ライティング、スピーキングテストも導入される。
また、大学の試験ではなく英検などの民間検定試験の結果を使うこともできる。
どの検定試験を使えるかは大学や学部の裁量であり、事前にどの検定試験を使うかを申請する必要がある。
いろんな検定試験を受けて1番高い点数を取ってもらうということはできない。
入試を変えることで、高校の教育も変わり、大学の授業も変わる、高大接続改革が行われている。
高校では普段の授業が4技能試験に対応できているかが重要になってくる。
教師が一方的に喋るのではなく、生徒が英語を、話す敷居を下げる、喋らせ屋として動く必要がある。
インプットとアウトプットをさせる。
ゲーム性のあるものにする。
定期考査の問題や日々の評価を4技能を意識して設定する。