あらすじ
▼第1話/スカート▼第2話/スカートII▼第3話/スカートIII▼第4話/スカートIV▼第5話/スカートV▼第6話/スカートVI●主な登場人物/花田カオル(もの静かな男子高生。通称“花”。自分の心が女性化しつつあることに悩んでいる)、青木葉子(カオルの同級生で通称“ヨーコ”。女になりきれない自分に戸惑いを感じている)、幹(カオルの同級生で、葉子の幼なじみ)●あらすじ/ふとしたことがきっかけで、お互い仲良くつき合うようになった花、ヨーコ、幹。だがある日、花がスカートの話をして以来、3人の間に微妙な空気が流れるようになった。花は自分が同性の幹にひかれていることに気付き、それを感じ取ったヨーコは、彼の幸せのために努力しようとする。次の日曜日、ヨーコは3人でデートすることを持ちかけるが…?(第1話)●この巻の特徴/不自然さを感じながら、幹への恋心を止められない花。自分が好きなのは、幹ではなく花だったことに気付いたヨーコ。そして、ヨーコに一途な想いを寄せる幹…。3人が描く閉じた円環は、歪みを帯びつつも同じところを巡る…! 恋愛コミックの気鋭が描く、“性別”を超えたラブストーリー。
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Posted by ブクログ
女性らしさ、に抵抗を持つ女の子、葉子
ゲイの男の子、花
ストレート、ノーマルな男の子、幹
この三人が高校時代に出会ってから社会人までの三角関係の話。
私自身10代の頃からスカートを苦手に思っており、制服すらも慣れるまでは苦痛でした。
「女」とか「女社会」のようなものに馴染めず、社会とも壁を感じていた頃に読んだこの本。
主人公の女の子に感情移入して「女って本当にめんどくさいよねぇ」とため息をついたり、
ゲイの男の子には不憫さを感じ入りながら読んでいました。
「性」というものを枷としか感じられなく、けれど確かにある自分の中の「女」を持て余していたあの頃。
初めてのキスで幹が発したあの言葉。
あんなに純粋な接触をどれだけの人が何度行えるのだろうか。
キスでなくても、そういった接触を重ねていきたい。
人となりを愛したい。
Posted by ブクログ
榎本ナリコさんのマンガの中で一番好きな内容です。
女とは、男とは…。
性という生を、すごく上手に書いていると思います。
そして、私は、今だから、更に感じるところもあったのだと思います。
是非みなさんに一度読んでもらいたい作品。
Posted by ブクログ
男になりたかった女の子→そんな女の子の思いを知っててずっと片思いしている男の子→その男の子に片思いしているスカートが穿きたい男の子。この歪な恋愛三角関係に性問題のみに留まらず社会的なモラル等考えさせられる。
Posted by ブクログ
同性が好きな男の子、そんな男の子が好きな女の子、そんな女の子が好きな男の子の思い人。女の子になりたい男の子に、振り向いてもらえるなら男に生まれたかった女の子。悲痛な思いでこっちも切なくなってくるお話でした。
Posted by ブクログ
すべてわからなくない。
けど、ワタシはまた違う人間だとも思う。
人は生きやすくなろうとしていろんな枠組みを作って、結局窮屈な世界に振り回されるんだ。
Posted by ブクログ
ナリコに転んだ作品です、こないだ改めて読み返したけどほんとに何回読んでもセンセーショナルででもどこか尖ってるような印象を受ける。そういえばナリコにしてはハッピーエンドだね?