あらすじ
◆現代精神医療の不都合な真実
◆誰もがうつ病になってしまうDSMの恐怖
◆現在の精神科の診断基準では「人生の悩み」と「本当の病気」をわからない!
◆「うつ病かな?」と思ったら試してほしい10の方法
◆現場を見続けてきた産業医が警鐘を鳴らす!
・うつ病の診断書は、誰も逆らえない「印籠」
・DSMでは人生の悩みとうつ病を区別しなくていい
・海外の大手製薬会社が日本にうつ病を「輸出」した!?
・さまざまな「善意」が今日の混乱をもたらした!?
・DSMは人生の悩みとうつ病を区別しない
・うつ病に本当に効く薬が発見された?
・精神科へ行く前にすべき10のこと
・不真面目な精神科医ほど人気が出る!?
・うつ病治療にアクセルはあるがブレーキはない
・「本当のうつ病」で苦しんでいる人もいる
・さまざまな「善意」が今日の混乱をもたらした!?
・メンタルヘルス対策に力を入れればメンタル休職が増える!?
・もはや製薬会社もモノアミン仮説やDSMを信用していない……etc.
■あなたはうつ病ではありません。悩みを抱えて一時的に落ち込んでいるだけです
自分がうつ病かもしれないと思って精神科を訪れた患者に、そんな言葉をかける精神科医は、まずいません。
たとえばあなたが「最近よく眠れません」や「食欲がありません」、「何もやる気が出ません」など、
とにかくひどく落ち込んでいることを強く訴えたならば、精神科医はおどろくほど簡単にあなたをうつ病だと診断します。
精神科にあまり馴染みのない世間一般の方々からすると、ちょっと信じられない話かもしれませんが、これは事実です。
(中略)私はうつ病という病気の存在を否定するつもりはありません。
また、うつ病の薬物治療を否定するつもりもありません。
もちろん、うつ病をめぐる問題の責任を精神科医にすべて押し付けるつもりもありません。
間違いのもとは、現在のうつ病のパラダイムにあるのです。(本文より)
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うつ病に関する極みの一手
一般人に何%のうつ病患者が完全治癒している、いないなどの統計的情報が出ていませんよね。
それが前面に出れば、もっと変革がなされるようになるのではないでしょうか?
投薬の数や価格ではなく、完全治癒率で尺度が変わればいいですよね。
そもそも治療完了などの通達がなされないのが、このメンタルヘルス業界の通例。
患者に対しても、モノアミン仮説が、明らかに証明されていない、不確かな仮説にしか過ぎないことへの承諾の上で
投薬や治療、診断がなされていない。だから、山田博士はこの本を出版することにより啓蒙かつ警鐘をしたのでしょう。
各精神病のダイアグラムをご覧になるとわかるように、オーバーラップしている。
アナログ式でないと、診断が難しい分野なんですよ。ある精神病がある精神病に被っている。
ある精神科のお医者さんは、うつ病患者をうつ病ではなく、適応障害と診断し、あるお医者さんはうつ病というように診断を下す。
そういったとてもアバウトな分野。だから、ある程度経験がある、ある種の勘が鋭いお医者さんは、この点を自覚して、診断しているはずと思います。
デジタル方式では片付かない。
DSMは、症例を参考にしたものだから。マルが5つ該当するからと言って、単純にうつ病と診断するのは、患者の社会的、個人的、家族歴、病歴、海外渡航歴、政治的背景、などを考慮せずに自動的に振り分けてしまう結果になっている。
DSM-J(JAPAN)を作って、それに必ずしも100%診断が準拠しないやり方を構築していかないと、オリンピックで日本終わってしまうかもですよ。
最近日本人も長期海外渡航、生活歴後のストレスや、現代病のテクノストレスなんかでいろいろと変わってきてますよ。2年に1度でしたっけ?DSM更新されるの????大丈夫かな?そればっかりに頼っていないほうがいいような気がしますね。
本来ならば、病気になる前の、病気の予防、予測、病因要素の察知、などが、現代人に絶対不可欠でしょう。
うつ病になってしまった、お医者さんに行くでは手遅れの場合だってあるわけです。
予防医学、健康医学知識の啓蒙がこれからも進んでいってほしいです。