あらすじ
緻密に論理を積み上げていく「論理思考」は、思考の初歩的な段階にすぎない。「深く考える力」とは、論理思考とは全く異なる思考のこと。それは、心の奥深くに眠る「賢明なもう一人の自分」の叡智を引き出す力。では、どうすれば、その力を身につけることができるのか。本書に載せた「5つの技法」と「38のエッセイ」を読むだけで、読者は、自然に深く考える力が身についている自分に気がつくだろう。日米のシンクタンクで活躍し、内閣官房参与、ダボス会議GACメンバー、世界賢人会議代表などを務めてきた著者が、数々の著書で示してきた、新たな発想と深い思考の秘密を、いま明らかにする。 【目次より】●第一部 賢明なもう一人の自分――深く考える力とは、心の奥深くの自分と対話する力 ●第二部 深き思索、静かな気づき――文章を書くこと、読むことは、思索の階段を降りていくこと ●第三部 言葉との邂逅――心に触れる言葉に巡り会ったとき、深い思索が始まる
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Posted by ブクログ
何きっかけか忘れたが田坂氏の本。示唆深くおもしろい。
メモ
・もう一人の自分の存在を信じること。
■5つの技法
・自分の考えを文章にして表してみること。それだけで賢明なもう一人の自分が現れてくる。徹底的なブレーンストーミングを行い頭の中のアイデアを文書として表に出す。そのアイデアが全てだとは決して思わないこと。
・異質のアイデアを敢えて結びつけてみること。対局の言葉を結びつける。無知の知、無用の用など。弁証法に基づく思考を深める技法。
・自分自身に問いを投げかけること。答えが出ない時は一度その問いを忘れること
・自分自身を追い詰めること。
・考え抜くことで、論理の世界を超え、直感の世界へ
・心がざわついた際は、落ち着こうと思っても落ち着けない。ただ、静かに見つめること。それが静寂につながり、直感力につながる。
・アイデアとは自分という小さな存在が生み出すものではなく、大いなる何かが与えるものである。
・人生は有限、いつ死ぬかわからない
逆境力、使命感、時間密度
・生命力。日々を生きていることへの純粋な感動と感謝から開花するもの。
・実は、空虚さと渇望感そのものが幻想。本来我々はそれ自身ですでに十全たる存在である。