【感想・ネタバレ】服を変えれば、人生が変わるのレビュー

あらすじ

著者が定期的に開催している「ファッション&ビューティナイト」というイベントには、プロのスタイリストやヘアメイク・アーティストが参加者を変身させる人気コーナーがある。素敵に変身してイベントの夜を楽しんだ彼らは、その後もお洒落をして他のイベントにも参加するようになるという。

著者はそんな彼らから、「行動的になりましたよ?」「仕事の調子がいいです」「つき合う人たちが変わりました」「彼女ができました。でも、すぐに彼女をつくるのも、もったいないですね」などの言葉を聞くうちに、本格的に取材を進めてみようという気になった。

「ほんとうに、服装ひとつでそんなに人生が変わるものなのか?」

そうして、ファッションのプロである川崎浩一氏(K-51インターナショナル)、藤本太郎氏+西水友良氏(ZYXGER【ジィクシガー】)の力添えを得てできたのが本書である。

本書には年齢も職業もさまざまな15名の一般男性が登場する。ほとんどの人が実名・顔出しで取材に協力し、服を変えたことであらわれた変化を正直に語る。彼らの金銭面、仕事での成果やモチベーション、人とのコミュニケーション、プライベートの時間に、どんな奇跡が起きたのか?

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Posted by ブクログ

いわゆる、服装版「ライザ○プ」(笑)
と、バッサリ言い切ってしまったが、私にはものすごく面白かった。
 何が面白かったかというと、服装や外見の変化で自信を得るのは男女で変わらないのだが、自信を得た後の行動の仕方が結構違ったことだ。

女性は「ビューティコロシアム」的な番組もあったし(ただ、その後の人生を読んで(以下略))、外見が変わって人生が変わった、というのは比較的語られやすいが、男性の場合は「オトコが外見にこだわるなんて」という昭和的な風潮もあり、一部の特殊な業界(美容や対人接触業務務)や、「洒落物」的な趣味の領域に限定されていた気がする。

女性は綺麗になり褒められ「自信がついた」という、内面的な充実感や「彼氏ができた」という報告が多いが、この本ではパートナーをゲットした、という報告もさることながら何よりも「収入が上がった(儲かった)」という報告が目についた。

単純に、

<女性のケース>
服装が変わった→自信がついた→異性にモテるようになった→結婚?
みたいな、割と長期スパン的なメリットだが、

<男性のケース>
服装が変わった→自信がついた→より主体的・積極的に仕事に取り組めるようになった→儲かった
という図式で、結婚?に至るまでよりは比較的短いスパンで結果を感じているようだ。

 おしゃれになりたい男性、というよりも自己投資の一環として外見を整えることに興味のある男女ともに一読の価値はあると思う。
 なぜなら、綺麗になった女性が感じる(であろう)「異性から選ばれて、自分に自信を感じる」という内面重視のふんわりとした実感ではなく、
「儲かりました!」という比較的即物的な結果論が意外にビビットだからだ。

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2019年03月27日

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