あらすじ
「霧」のなかで能力者が自らの力を使い命を絶つ――突如起きた不可解な事件の真相に迫る中島敦が知った、驚きの真実とは? 劇場版アニメを原作・朝霧カフカと脚本・榎戸洋司全面監修のもと、完全ノベライズ!
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Posted by ブクログ
澁澤龍彦が蒐集者として登場する。いかにも彼らしくて良い。異能者が自分の異能力で殺される事件。攻撃力の強い異能を持つものほど不利かと思いきや、それぞれ自己と闘うことを強いられる。ネタバレを避けると書けることが少ないのだけれど、ともかく面白かった。
Posted by ブクログ
個人的に映画はその時の衝撃が凄い。小説は衝撃がじわじわ来る。
乱歩さんの判断が早く正確で乱歩さんらしい。
国木田さんが「うちは"武装"探偵社だぞ」という言葉に胸が高鳴る。
「らしさ」が見えて嬉しい巻です。
正直、ヨコハマの街に龍が降り立った時より時計塔の従騎士から連絡来た時の方がぞっとした。
簡単にヨコハマが消せるから。
Posted by ブクログ
映画を小説化したもの以外の何物でもないノベライズ版。多分、映画を観てからの方が楽しめますね。自分もそうでしたが。映画を噛み締める為にも、是非。
Posted by ブクログ
林檎自殺から始まる今回の事件。とにかくメンバーが豪華。
太宰とドストエフスキーと澁澤が組んでる時点であまりにも強い。頭良い人の頭脳戦程面白いものはない。
でもどこか微妙だったかも。
Posted by ブクログ
この物語の中心に、敦の過去があるところがすごいと思った。この時点では、まだヒョードルの人物像がおぼろげに分かる程度で、不気味さを感じる。そしてやっぱり太宰さんは裏切らない。安定の太宰&中也。