【感想・ネタバレ】野村の哲学ノート 「なんとかなるわよ」のレビュー

あらすじ

言葉が人生を変える。
亡き妻サッチーの一言が私の背中を押し続けた。

「年齡を重ねるほど、自分に対して直言してくれる人がいなくなる。実は私にはひとりいる。いや、いた。それが、妻の沙知代である」
急逝したサッチーとの思い出を含め、野村の哲学を育んだエピソードの数々。

以下<序章 私はもともと弱い人間である>より抜粋

南海ホークスを解任された私は、今後の身の振り方について早く考えなければならなかった。
ただ、スキャンダルの影響が予想以上に大きく、予定されていた日本シリーズのゲスト解説の話もなくなり、
「俺はもう、プロ野球の世界で生きていくことはできないのか……」とも思い始めていた。
そんなとき、「東京に行こう!」と言い出したのが沙知代だった。
自動車にわずかな荷物を載せ、東京へ向かうこととなった。
まさに裸一貫での出発だった。
しかし、私は生まれてこのかた関西で暮らしていた人間だっただけに、東京に何かアテがあるわけではなかった。
「これからどうやって生きていけばいいんだ、俺は。お先真っ暗だ……」
マイナス思考の私は心の底からしょげまくり、自動車を運転して東名高速を走っているときも、ひとりで愚痴ばかりこぼしていた。

そんなとき、沙知代が大きな声で口にしたのが、「なんとかなるわよ」という言葉だったのである。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

ノムさんの話面白い。本のタイトル的にサッチー絡みが多いのかと思ったけど最初だけだった。
ピッチャーはプラス思考、キャッチャーはマイナス思考というのが感銘を受けた。勝気な沙知代さんの話と絡めて家に帰ってもキャッチャーって話の流れはウケる。
あとは有名な話だけど囁き戦術が長島と王には聞かない話も改めて面白い。長島は野球に集中してるし、王は流してくる感じで。イチロー攻略はメディアを使ってというのは初めて知った。
全体的な内容は自分の性格的にマッチしないからそんなに響かなかったけど改めてノムさんの経歴凄いなと思った。

0
2025年04月05日

「エッセイ・紀行」ランキング