あらすじ
変えられるのは、自分だけ。
どうしてもうまく話せなかった相手と、グッと話せるようになる。
相手への説得術ではない、自分と向き合う31のエクササイズ。
相手の立場に立って話しているつもりなのに、一向にわかってもらえない……。
それは会話の「落とし穴」にはまっているからかもしれない。
■「落とし穴」にはまるときの4つの深層心理
・正しい自分でありたい。
・自分は善いことをしていると感じたい。
・自分が信じていることは、揺るぎないと思いたい。
・批判されるのがこわいので、対立しそうなテーマについてはそもそも話したくない。
「そんなふうには思っていない」と、はじめは多くの人が感じる。
でも誰しも知らず知らずのうちに陥ってしまうのが、「落とし穴」なのだ。
そして一歩ひいて、自分がはまっている「落とし穴」を特定できれば、新しい未来が見えてくる!
クスリと笑ってしまうような、やってしまいがちな発言の類型や、エクササイズ実践者による変化の事例も満載。
ビジネスの場ではもちろん、ソーシャルな活動、家族とのコミュニケーションなど、「なぜこの人はわかってくれないのか」と思っているすべての人へ。
本書のエクササイズをやり終える頃には、自分が変わり、会話が変わり、相手との関係性も激変しているはず。
「違いに橋を架ける会話が、人の行動を変える。変革者のための実践マニュアル」
アダム・グラント 『GIVE & TAKE』(三笠書房)著者、ペンシルベニア大学ウォートン校教授
「私たちの目的は勝つことだろうか、学ぶことだろうか。
会話はたがいのつながりを強め、可能性へと導くようなものになっているだろうか、あるいは妨害するものになっているだろうか。
生じるかもしれない未来のために行動しているだろうか、それとも過去のお決まりの思考や行動に縛りつけられているだろうか」
ピーター・センゲ 『学習する組織』(英治出版)著者、マサチューセッツ工科大学上級講師
「会話はリーダーと変革者にとって、最も重要なレバレッジポイントだ。
著者二人はより良い会話によってより良い世界をつくっていくために、非常に重要な洞察とツールを提供している」
オットー・シャーマー 『U理論』(英治出版)著者、マサチューセッツ工科大学上級講師
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Posted by ブクログ
仕事や家庭を含め様々な場面で遭遇する「自分は正しいのに相手がわかってくれない」という「行き詰まった状況」が起こるメカニズムを丁寧に掘り下げ、その根本原因が実は自分自身にあり、どうすればそれを克服できるのかを示した自己啓発書。
人間は自分が正しいことをしていると確信している時ほど、いつの間にか真に成し遂げたい目標よりも、自身の価値観に執着して自分を守るようになりがちであり、そのような自分の弱さを認め、自分自身の「あり方」を見直すことによって、相手との価値観の違いや対立を許容し、トレードオフの関係を乗り越えて、単なる妥協ではなく、よりイノベーティブな解を創造することができる。
今日のようにイデオロギーの対立や貿易紛争などによってますます分裂化が進む世界において、パワーや駆け引きによる交渉術だけで複雑化した問題を解決することは難しい。本書はそのような状況を打破するには「偽りのない本物の会話」こそが有効な手段であり、そのためにまずは自己の内省から始めることが不可欠であると説く。表面的な会話術ではなく、自分を変える覚悟が問われる一冊。
Posted by ブクログ
自身にとってまさに今読むべき本。
本来自分が目標としていることとは程遠い、
「自分が正しいこと」に固執する事で、
会話に行き詰まりが生じていたことを認識できた。
この本との出会いをきっかけに、
正しいことや揺るぎなくあることなどのエサに惑わされず、
自分が求める在り方に向かって、
オーセンティックな人生を歩みたい。
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