あらすじ
本書で言う「インド・シフト」とは、「インドにグローバル戦略拠点や研究開発拠点を置き、インドの高度IT人材とともに、インドから世界的イノベーションを生み出していく」ことである。ここ数年、世界のトップ企業は軒並みこのシフトを進めている。しかもその勢いは増すばかりだ。特に、“インドのシリコンバレー”と言われる南部の都市「バンガロール」には、マイクロソフト、グーグル、アマゾン、オラクル、SAP、IBM、アクセンチュア、インテル、クアルコム、エヌビディア、アーム、ノキア、ファーウェイ、サムスン、ウォルマート、3M、ゴールドマン・サックス……多くの世界のトップ企業が開発拠点を設置している。顔ぶれも豪華だが、驚くのは、その多くが本国以外では最大規模の開発拠点を構えていることだ。数千人のスタッフがいるのは当たり前である。世界のトップ企業が「インド・シフト」を急速に進めているのはなぜか? 日本企業はどうすべきなのか? 世界をリードするインドIT業界とイノベーションの新潮流を、ソニー・インディア・ソフトウェア・センターの責任者としてバンガロールに約7年駐在した著者が徹底解説!
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Posted by ブクログ
お客様から「おたくもバンガロールに支社の一つもつくらないことには話にならん」と言われているのだが、その理由が判る一冊。
スンダー・ピチャイやサティア・ナデラの例をひくまでもなくIT業界におけるインド人パワーはとどまるところを知らず、主立ったグローバルIT企業は軒並バンガロールで何千、何万というIT技術者を雇用しているという。さらに近年はインド本国のユニコーン企業やインド初のイノベーション(先進国初ではなく、インド初で先進国に展開されることからリバース・イノベーションと呼ばれる)の例もある。すでに10億人が登録した個人認証サービス Aadhaar と、それを基盤とした社会インフラAPI India Stack も可能性を感じさせる。
Posted by ブクログ
同じことを何度も言ってるような気もするが、良本!
それだけ日本は切羽詰まってるのでしょう。
バンガロール行ってみたい!
第2のシリコンバレーで現地エンジニアと交流してみたい(インド英語はどうも聞き取れないけど。。。)
Posted by ブクログ
インド駐在員から勧められて読んだ一冊。バンガロールの伸び方凄いのと、一方で日本はインドに対する理解が不足していることでかなり出遅れている印象。
Posted by ブクログ
インド、特にバンガロールのIT系企業と仕事をする中で感じていた事が描かれていて、よく理解できた。インド人特有のジュガード精神である、なんとか工面する、その場をなんとかしのぐというメンタリティは、日本人からすると理解に苦しむ部分である一方、ITサービスや新たな事業のチャレンジという部分においてはメリットでしかない。
Posted by ブクログ
技術面や人材育成、労働コスト面などから、インドIT業界の成功要因を分析されていますし、インドのスタートアップ企業の状況や人材育成、インド発のイノベーション、インドに進出してきている外国企業の動向が紹介されています。
いままでインドETFが気になって記事にしたこともありますが、実際にインド現地に長期間いた方の意見ですので、技術的なものと進出してきているものは的を得ていると思いましたね。
Posted by ブクログ
仕事で何度かインドに行き、ITについてはかなり凄いと聞いてたが、何故これだけ IT分野で力を出せるのか、具体的なことについて触れることができたと思う。展開もあってか、先に述べたことがちょこちょこ出てくることは気になったが、その動向を今後も追っていく必要はあると実感させられた。
Posted by ブクログ
マーケットやオフショアではなく開発拠点をインドに置く。自分もインド=オフショアで認識が止まっていたのでシリコンバレーを凌ぐスピードで進化するインドのITの実態を知って驚いた。インフラ未整備などの制約がリバース・イノベーションを起こしたというのも面白い。バンガロール行ってみよう。
Posted by ブクログ
バンガロールがいかに発展していて、日本はそこに目を向けていないか、筆者の経験談が語られている。重複する内容が多く、読み進めていて「またこの話か、、」と上司の小言に付き合わされているような感覚。
Posted by ブクログ
【巨大IT】
ハードが重要、ハード面が悪いといいものができない、ものづくりはすべての基本。
日本はものづくりが得意なため、そのような発想になりますが、今やソフト市場の方が大きく、複雑です。しかし、日本はソフト面を軽視し、ソフト市場も軽視しています。
アップルはハードとソフトを両立しており、質のいいものを世の中に送り出しているように感じますが、アップルはソフト面で遅れをとっていると感じているようです。それぐらいソフト市場は重要ということです。
日本製で世界に通用するソフトと聞かれても、すぐには思いつきません。ハードやゲームソフトならたくさん思いつくのですが、、、
また、ソフト開発技術者の地位を上げる必要がありますが、会社に所属して地位を上げるのはむずかしいです。会社はハード開発にお金をかけていますから、そちらの方が重要なのです。
ただ、ハードをつくる会社を立ち上げることは、ハードルが高いですが、ソフトをつくる会社を立ち上げるのはハードルが低いです。
会社を立ち上げ成功する。そうすれば、世間の地位は高くなります。
また、失敗してもリスクは小さいです。