あらすじ
異国の王子に永遠に与えられる、毒のような媚薬とたまらないエロティック――。黒い噂のある謎の王子シルダール・シンに王宮の庭園で出会った伯爵家の子息・恭弥。「おまえは俺の嗜虐心をそそる。二度と近づくな」シルダール・シンの強烈なオーラに魅せられ、彼の警告を破った恭弥は、清らかだった身体を無理やり奪われ、快楽に目覚め喘がされて!? 遠野春日が贈る、深く深く堕ちていくような官能エロス。
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Posted by ブクログ
面白かったです。
タイトルを見ただけで、何かゾクゾクするものを感じます-笑
ひと昔前のインドのとある藩王国が舞台。日本人美青年と凛々しく猛々しい皇太子との純愛物語りです。
純愛といえば純愛ですが、遠野先生らしく、かなりハードです。
強いて欲を言えば、ハードなだけでなく甘い部分も欲しかった。二人が良いムードのシーンを甘いと呼ぶのかもしれないけど、私が思い描く雰囲気とはちょっと違いました。
舞台が中近東、砂漠の王、王子というのはよく見かけるけれども、藩王国、マハラジャというのは、かなりレアです。
その意味でも、楽しめた作品でした。
あと、ラストまで美青年の親友であるイギリス人青年の気持ち-ヒロイン?に対して恋心を抱いているのかどうか-が判らなくて、ちょっともどかしかったかな。
でも、もしかしたら、敢えて作者さんは判らずじまいの方が効果的かもと、物語りを締めたのかもしれませんね。