あらすじ
『ハイスコアガール』『ピコピコ少年』の押切蓮介が、幼少期から現在に至るまでつねに「俺クオリティ」=何をやっても自分ばかりいつも上手くいかないどんくさい日々を独特の虚脱タッチでゆる~く綴った絶品“苦"笑エッセイ。入手困難となっていた旧版(Bbmfマガジン刊)に、押切蓮介史上初となる、自身の恋愛エピソードを赤裸々におっぴろげて語った描き下ろし18Pを追加した 待望の新装版にして、これぞ決定版!!
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ジメジメと爽やか
普通の人だった。
理不尽や悪意を受けて「悔しい」や「腹立たしい」という、汚くも当たり前の感情をもち腹の中で毒づく。悪意を誰かにぶつけることもあれば、仁義の心も持つ。小心者で自分に自信が無く、怯え、下を向くことも多いが、淀んだ目をしながらも立ち続ける。自伝とはいえ、漫画の主人公としてはありえない人物であり、ジメジメしている。
しかしそんな息子を愛し支え、豪快に勇気づける母親、と間に挟まれる笑い話のせいでもあると思うが、の存在が爽やかな漫画になっていて、ジメジメがスッと自分に受け入れられるのには驚きました。
人の愛や自分のジメジメ、忘れてしまいたい人の悪意ですら受け止めているからこそ大好きな「ハイスコアガール」や「ゆうやみ特攻隊」が描けるのかなぁ。