【感想・ネタバレ】日本人が知らない 最先端の「世界史」のレビュー

あらすじ

雑誌「正論」に3年にわたって連載中の「世界の『歴史』最前線」に大幅な加筆訂正を施し、再編集したものの単行本化。保守派の若手論客として注目を集める著者の初の歴史論文集となる。西尾幹二氏、中西輝政先生が推薦。 英仏独伊露の各国言語に精通する著者は、世界中の最新の歴史論文を渉猟し、それらを自家薬籠中のものとして再構成する。とりわけ旧ソ連の秘密文書公開にともなう「ヴェノナ文書」をいち早く日本に紹介したことで、世の注目を浴びた。本書では従来の常識を覆す新しい論点が次々と提示され、読者を知的興奮に誘う快著!

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Posted by ブクログ

ホロコーストは絶対悪であり、他の戦争犯罪と比較して論んじると相対化されてしまうので、欧米では比較して論じるのは一種のタブー
第一次世界大戦でアメリカの参戦を引き出したのはイギリスのブライス報告だが、これは真っ赤な嘘だっった。
第一次世界大戦後、責任はドイツに完全いあるとおう論議があったが、すぐに修正され、他国にも非があるという論調が強くなった。
1947年mジョージ モーゲンスターンによる真珠湾という本が出た。これはルーズベルト陰謀史観としてキワモノ扱いされているが、イェール大学のサミュエル ビーミスによれば、事実認識としては賛意えお示している。でも、結果は手段を正当化する思考法で、ビーミスはモーゲンスターンを批判。
『死に物狂いの偽計』は陰謀扱いされるが、ジョンズホプキンス大学のエリオット コーエンは賛意を表明

大戦後、米国共産党に対する批判が高まり赤狩りも起きたが、その後修正主義により米国民主主義の一翼を担う存在として共産党が容認されていった。しかしヴェノナ文書などにより、マッカーシーらの疑念が正しかったことが証明された。

ヴェノナ文書 ミトロヒン文書 ヴァシリエフノート

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2016年09月16日

Posted by ブクログ

本書は、日本の教科書を作っている人々に読んでほしい。

もはやめまぐるしくパワーバランスの変動のあった冷戦以降の歴史は、共産主義 対 反共陣営のステレオタイプな対立構造の単純構造を教える時代はとっくに終わっていることを本書は教えている。

あくまで入門の書として。しかし、世に出た意義は大いに評価できる。

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2016年08月13日

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