あらすじ
福島第一原発事故の直後に投入されたのは、日本のロボットではなく、アメリカ製だった。ソニーのアイボやホンダのアシモなど、世界トップとされていた日本のロボット技術は、なぜ役に立たなかったのか?一方、アメリカではグーグルが自動運転車の実証試験を進め、アマゾンがドローンと呼ばれる無人機での配達を目指すなど、ロボットに対する巨額の投資が活発化している。日本でも、安倍首相は「ロボット革命」を経済成長戦略の目玉としている。人間はロボットをどう受け容れればよいのか? 日本のロボット開発はどうあるべきか? 自らロボット開発に携わる著者が考察する、ロボット社会の今と未来!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ロボット業界の第一人者による、今後のロボット業界の見通しと、注力すべきことが明記されています。
技術開発だけではなく、ビジネスに繋がるソリューションやアプリケーションへの注力。
ロボットのみの自律だけではなく、少子高齢化社会など将来を見据えたヒトとの共存。
さらには、ヒトとの倫理観や、本質的安全性を確保しつつも、直接的なサーベイ実験ができる環境の充実。
メタで考えると、今の日本企業のビジネス課題と整合性がとれる内容でした。
Posted by ブクログ
国内のロボット工学が今後もますます発展していき便利な社会になってくると思う。
しかし、自動運転の車や介護補助のロボット、足が不自由な人向けの補助器具などの自動化技術が進めば進むほど、トラブルが発生した際の責任の所在についての議論が先行し、エンジニア達がなかなか製品化できないというジレンマが。
さらに行政側が、「これは危険だからダメ」「あれ付けろ、これ付けろ」と難癖を言い出す始末。
これまでにないイノベーティブな製品が生まれつつあるのに、今のライフスタイルやワーキングスタイルを飛び越えた発想が丸でない。せっかく技術革命が起ころうとしているのに、それをアホみたいに止めようとしているのが今の行政がやっていること。そんなことしてたら、あっという間に世界中のロボット先進国から置いてきぼりをくらうし、優秀な開発者は海外へ行ってしまう。そんな行政の存在には反吐が出る。
まずは、新しいチャレンジがしやすいよう法整備をし、危険性よりも利便性を優先し、積極的にロボットの技術を活用していくという基本的な考えを徹底させる必要がると思う。
Posted by ブクログ
2019年14冊目。5.0/10点
あまりにも普通過ぎてちょっともう何とも言えない感。書かれてる事全般、まぁその通りなんだけど特に発展性もないというか、言う意味がない事というか。
「皆がロボットとの生活を意識することが大事」みたいに書いているけれど、具体的にどう意識したらいいのかとかピンと来ないし。
たまにいくつかの「へー」があった程度の印象。へーと思ったのはつくばでセグウェイが走れるようになったとか、細かい事。
評価できる点としては著者が色々な取り組みを実際にされている、口だけではないんだろうなという点。
しかしまぁ全体的に「ふーん」くらいの印象の本だった。革新的な話を求めている人には退屈だと思う。
Posted by ブクログ
平易な文章で「ロボット」の現状が分かる本。
一足飛びに「ロボット」が人間の生活に入り込むことがないが、課題を解決しながら徐々に「ロボット」が関わる未来を想像させてくれる本。