【感想・ネタバレ】つなぐ力 つながる作法のレビュー

あらすじ

複雑な人間関係のうえに成り立っている現代。そんな時代を生きる人々の多くが、程度の差こそあれ、人との関わり方、付き合い方に悩みを抱えているのが現実ではないでしょうか。ベストセラーとなった『女性の品格』はじめ、多くの著書をもつ坂東眞理子氏は、かつて国家公務員として働いていた頃、女性が働き難い環境の中でも、敵を作らず、かつ自分の意志を貫いていくしなやかな生き方で、周囲とのよりよい関係を築いてきました。昭和女子大学長を務める現在においても、その力をいかんなく発揮し、学生や教授との関係はもちろんのこと、地域の人々やあらゆる分野の人々との交流を広げています。

本書は、坂東氏が長年培ってきた経験をもとに、夫婦、親子、職場、友人、地域社会など、さまざまな関係や環境を具体的に想定しながら、人間関係を円滑にするための作法を誰でも実践できる内容としてまとめたものです。常に悩んでいる人の側から語られる、温かくも現実に即した冷静なアドバイスの数々は、人生を変えていく力になるはずです。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

・母子密着、父親不在にしない子育てをしよう。
・恩返しではなく恩渡しを意識したい。
・もともと上昇志向が高い人間ではないが、人事異動により、出世していくルートではなくなった。色々考える事もあったけど、良かったのは自分自身の事を再度考える機会となったこと。
・本にもあるとおり、どれだけ本当の友人を持っているか、自分が人間としてどれだけ成長したか、人としての徳を具えているか、気付かされました。
・自分を肯定できる人だけが他人の価値を認め、より良い関係をつくることができる。本当にその通りだと思います。

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2022年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

絆の大切さに気づく半面、それをどう紡げばよいのか分からない人々に対する、つながるためのヒント。
夫婦、親子、家族、職場、友情、社会。
期待しすぎず、思いやり、力になり、適当な距離感をもってゆるくつながることが薦められる。
かくあるべしと意気込むのではなく、このようなつながりでいいんだと少し安心する。
「徳なきは憐れむべし」といった上から目線的な意識が感じられたが、自らの徳を高めていきたいと思った。
13-86

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2013年06月20日

Posted by ブクログ

誰にも気づかれないままひっそりと死を迎える孤独死の数は年間3万人以上。煩わしい人間関係から逃れたい、人に気を使わず伸び伸び暮らしたい、そんな思いが日本の無縁社会をつくりあげた。年間3万人の自死者の多くが真面目な人。人との関わりが不器用なため、人に迷惑はかけられないと自らを追い込み、にっちもさっちもいかなくなってしまう。人に迷惑をかけることがあっても「ごめんなさい」と言うことができれば人生はとても生きやすくなる。人は必ず歳をとり、否が応でも人の助けが必要となる。今こそ個人と個人がつながっていける新しい人間関係を築いていかなければならない。最初の一歩は基本的なマナーを弁えること。そして相手の長所を認めてあげること。健全な自尊の感情を育むことができれば、自然に相手を認める心のゆとりが生まれる。本書には、夫婦、親子、家族、職場、友情、社会、それぞれの間をつなぐ秘訣が綴られている。思わず涙ぐんでしまう場面も。何だか心がきれいに洗われた。

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2015年03月07日

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