あらすじ
金色の砂、灼熱の太陽。夢に見た砂漠へ旅立つ蓮は、怪しげなアートディーラー・剛将と出逢う。初対面なのに、なぜか彼と蓮だけが共有した、鷹の羽音の幻聴──それは遙かな昔に始まっていた、運命の恋の手がかりだった。転生を繰り返し、巡り会った二人の愛は果たして叶えられるのか!? 愛した罪の起源・エジプト編に加え、古代中国編ほか収録。和泉 桂、岩本 薫、木原音瀬、ひちわゆか。超人気小説家集団「Unit Vanilla」始動!!
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Posted by ブクログ
久しぶりに読んだけど、やっぱりいいな。また何度も繰り返し読むんだろうな。
特に中国編。この胸の抉られ方は木原音瀬だと思ったけど、今読んでも確信は深まる。
紅蓮は痣でからかわれてたいか捻くれて劣等感たっぷりで性格最悪。寝台に腰掛けて靴下を脱がせるのがオッケーの合図とか小悪魔。言葉も舞台が中国だからか古風な漢字で雰囲気のある淫靡を醸し出してる。木原音瀬(決めつけ)感たっぷり。いい。たまらなく好き。
エジプト編も好きだけど中国編は名作。
かんざしや瑠璃や鷹峻の美しさの描写。
鷹峻がいなくなってから大切さに気付く。
立場を利用するために近づいたのに、盲目になり立場を捨てた鷹峻を愛してることに気付いて、(それに気付いてた鷹峻)やっと目が治る瑠璃を手に入れたのに。切ない、苦しい、辛い。
そして、小冊子で更に打ちのめされる。
↓以下、最初読んだときの感想メモ。この時も寸分の疑いもなく中国編を書いたのは木原音瀬と決めつけてる。
生まれ変われるってわかってるからいいけど、エジプト編切ない…涙。切なく、美しい話だった。
古代中国編
きたきたきたー木原音瀬でしょこれ。この受のひねくれ方、読後の胸の痛み、かきむしられよう、胸が痛くて眠れない…木原音瀬に心を掻き乱され眠れない夜を私は何度体験するんだろう。
そしてエロス。漢字の使い方、紅蓮の作るかんざしや攻の美しさ、すれ違う愛...表現が極上。なんて悲しく美しい物語なんだろう。名作。
Posted by ブクログ
遙か昔エジプトで愛し合った王子アケトと神官セシェンの犯した罪により、神罰が下ったふたりの果てしない転生物語です。
もうね、転生物って時点で私には地雷なんですけど、けどっっ!!
でも大好物なんですよ。
ただ、昨今のBL業界にあって、ここまで容赦なくカップルのどっちか、もしくは両方がひたすら死ななきゃならない救いのなさに、ちょっと尻込み。
猛烈な悲恋物なので、読む人を選ぶシリーズなんですが、おすすめです。
個人的には因縁の原因になったエジプト編よりも、古代中国編に激萌え
しました。
転成繰り返してゆくので、過去の記憶は持ち合わせてないにもかかわらず、エジプト編でアケトがセシェンに言った金細工師のエピソードがひっそり中国編に生かされてたのにうなります。
そこでそう繋がるのか! と。
コノハラーな私のアンテナが、中国編に傾きました。