【感想・ネタバレ】ボクはファミコンが欲しかったのにのレビュー

あらすじ

マサミチは、団地に住む小学生。学校では目立たない少年だけれど、クラスのみんながハマってるファミコンに、やっぱり夢中。友だちの家だけじゃなくって、自分ちのテレビでファミコンをやりたい…でも、親にはなかなか言いだせない。そんなある日、お母さんがこっそりゲーム機を手に入れようとしているのを知るのだけれど…。

ファミコンをめぐる、「昭和な」ボクらの、純情物語。

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Posted by ブクログ

欲しいものが手に入らないもどかしさ。だけど、それを欲しいと主張しきれない環境。マサミチの切なさが、8bit風のリズムに乗って、今にも聞こえてきそうです。世代でも世代でなくても、しっかり楽しめる作品。

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2024年03月08日

Posted by ブクログ

ずーっと昔の話ですが、脚本家の方が書いた小説を読んであまりの文章の下手さにもの凄くがっかりした事があって……読んでみたいなと思いつつなかなか手が出せなかった一冊。

岐部さんは脚本家とは違うんでしょうし、キャラ的にも好きなんですが。

実際に読んでみて、失礼ながら思っていたよりもちゃんと文章になっていてほっとしました(本当に失礼しました)

これは三十代から四十代の方にはドンピシャな作品ですね。小学校の友達とのやりとりなどあるあるがたくさん詰まってます。
欲しい物をなかなか買ってもらえなかったり、先生に理不尽に怒られたり。
懐かしい気持ちに浸れる一冊です。

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2019年04月02日

Posted by ブクログ

こどもの気持ちを全く考えない大人たち。そんな無神経な母親や担任教師からのひどい仕打ちに対して、親たちに気を遣いながら「あきらめスイッチ」で耐え忍ぶ少年マサミチの姿に胸が苦しくなった。大人たちは悪意はないが自分がマサミチを苦しめていることに気がついていない。確かに昔はこんな大人たちばかりだったかもしれない。もしかしたら、今も昔と変わらずに大勢いるが私自身が大人になったことで見えなくなっただけかもしれない。しかしマサミチの家が裕福であったなら全く違う話になっていたはず。結局貧しいから不幸になり、富めるものは幸福になるということか。

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2015年11月07日

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