あらすじ
彼女たちはなぜネットで愛国的発言をし、、靖国で日の丸を振るのか―。「右翼といえば男」のイメージを覆し、OL、学生、主婦など、20~30代のごく普通の女性たちの間で「愛国女子」が急増中。気鋭のジャーナリストが、保守化、右傾化する若い日本人女性の実態と心理にせまった入魂のルポ!
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Posted by ブクログ
素晴らしい本。こんなにも祖国を愛する女性達がたくさんいることが分かって素直に嬉しかった。それとともに日頃自分が感じているモヤモヤとした気持ちはやはり正しいのだと改めて確信した。自分も微力ながら祖国の誇りを取り戻すことに力を貸したい。出来るだけ多くの人に読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
自分自身が愛国活動を始めた7年くらい前に気になって購入した本。ここに出てくる女性達は皆国を思って行動を起こしているから素晴らしい。自分自身はどうだろうと考えさせられる。
筆者が予備自衛官補として訓練中に指導官と武器と凶器の違いについて質問した話が印象に残った。武器は確かに初めから殺傷能力を前提として作られているけれど、それは人を殺す為ではなく、武器の後ろにいる大勢の人達を守る為に存在してるのだと。本来は矛の役割の武器が人を護る為の盾になれる。自衛隊の皆さんがそのような想いで日々任務に当たってくださっているということに胸を打たれる。反戦左翼の人々は国の護りの為の武力が理解できないから、軍隊がなくても平和が守れるのでは、とか言うかもしれない。私は子に国防の大切さをしっかり伝えたい。
Posted by ブクログ
右派のジャーナリスト佐波優子による「愛国的な女子」のルポルタージュ
著者が取材対象と同じ立ち位置の人だけに、類書に比べて多くの取材対象にインタビューできていて、なおかつ対象者のエモーショナルな部分に触れたインタビューができている。
取材対象は、日本という国や、戦没者たちが、左翼・マスコミ・中韓に貶められているという気付きを得て、不当な非難に対抗したいという素朴な思いから愛国的な街宣活動などをしている、と主張する。
その憤る気持ちは伝わってくる。
その半面、著者は取材対象に批判的に切り込むことができないので、彼女らが政治や歴史について学ばずに、労力を一方的な主張に振り向けてしまう、そのいびつさの理由を知ることができなかった。
日本に奴隷制は存在しなかったとか、2600年以上歴史が続いているとか、日本史のごくさわりの部分で否定されそうな、ひどく無茶な理屈を信じ、またそれを訂正してもらえずに革新勢力に反論しているのはなぜなのか、気になる。
著者の個人的なエピソード(渡辺プロダクションに所属していてアイドルの卵だったり、新聞奨学生として苦学して自活したり)に紙幅を割きすぎていて、これはちょっと必要がないんじゃないかなと思った。