あらすじ
「女性の生き方本」でもあります
人気ドラマ『ダウントン・アビー』の世界です
2世紀前の高貴な美意識になぜ惹きつけられるのか?
貴族文化の舞台「カントリー・ハウス」の内実を詳しく解説。
ヴィクトリア朝から第一次大戦にかけての英国王室、貴族のキーパーソンや嫁いだアメリカ女性たちの、小説より奇なりの物語。
ひとりの女性貴族を通して第一次大戦をリアルに描く。「ツタンカーメン王」の秘密も。
充実コラム:ブランド物語/英国の食/化粧/シャネル/マナーほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ダウントンアビーの世界がよくわかり、改めてドラマを見たいと思った。
映画もドラマも、背景や歴史がわかったほうが面白さも増す。
バイオレットの振る舞いや考え方、
アメリカから伯爵夫人になったコーラの人生、
バイオレットが眉をひそめちゃうほどアメリカ人なコーラの母、
伯爵家の長女として、時にムッとしてしまうほどプライドが高いメアリー
などなど、登場人物の深みが少し理解できたように思えた。
貴族でいること、ノブレスオブリージュを体現することは優雅に見えるけど、実際はそうではないこともあるわけで。
天皇陛下がオリンピック開会式で、椅子の背もたれにもたれず、背筋をピッとして、にこやかに微笑んでおられた姿を思い出した。
Posted by ブクログ
英国貴族の生活と文化の入門書。
カントリー・ハウスでの生活。日常と非日常(晩餐会など)。
そこで働く使用人について。
ヴィクトリア王朝時代から第一次世界大戦後までの英国王室と
貴族たち。世界情勢・風潮、アメリカ富豪、新興富裕層との関係。
マナーとは。エチケットとは。
英国TVドラマ「ダウントン・アビー」を核に、
19世紀の英国貴族について、詳細に書かれています。
王室の人たちやアメリカ富豪の令嬢の話は、なんて波乱万丈!
特に興味深かったのは、ドラマの舞台と目されるハイクレア、
当主のカーナヴォン伯爵に嫁いだアルミナの物語です。
第一次世界大戦の始まりと終わりまでを絡めることで、
戦争の悲惨さ、英国国民の嘆き、そしてアルミナの行動が
生き生きと伝わってきました。
また、使用人の多さ・・・職種と人数の多さには驚きました。
なにより、読み易い文章と興味そそられるコラムの面白さ(^^♪
ただ、「ダウントン・アビー」を観ていない者にはわかりにくい
箇所がちらほらとあるのは・・・ちょっと残念。