あらすじ
「抜いても抜いても生えてくる、粘り強くてしぶとい」というイメージのある雑草だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。
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Posted by ブクログ
雑草は戦略が違うのであって、強い弱いではなさそうだ、どうやら根絶はどうにも難しそうだ。踏まれたら立ち上がらない、は確かにおっしゃる通り。頑張って2月中に芝生のネヒシバ抜こう。うう。
Posted by ブクログ
知らないことが出てきて楽しかった。
生命へ尊重が文体から感じられた。
自然も人も同じ。平均を基準とする人は違うことに苦しみを見出すが、雑草の姿から平均に則さなくてもいいとの視点を教えてくれる。いい本だと思う。
難しい専門用語も出てくるが、よくわからなくても読みやすいと思う。
発芽の3つの要件は、光、酸素、温度。
光は赤色光が発芽を促す。が、遠赤外線は発芽を抑制する。
スズメノ帷子は環境によっってその姿(花の付く位置)を変えている。この性質は、環境を変えても引き継がれている。
ゴルフ場でよくみられる例として、ラフ(芝の丈が長い)で葉より上の位置で花が咲きタネが付くのに、グリーン(芝の刈込がしばしばある)では花が葉より低い位置につく。このグリーンで生きてる小さいやつをほかの地に移植し、次世代がどうなるか観察したところ、親と同じように背の低い花の位置が低いものが出てくる。遺伝子レベルの変化があることがわかる。
この点は雑草の移植するにあたり注意すべきかもしれない。成長が十分でない雑草を移植しても、次世代は大きくならず小さいものが育つかもしれない。雑草を増やしたいときは、大きいものと小さいもの、どちらを移植したらよいのだろうか?種の数はどちらが多いのか、発芽率や不良のタネのできやすさなど、この辺を知りたい。
雑草の子孫戦略の中には、よい環境、悪い環境でも最大限種子を作ろうとする性質を持つ。これは栽培植物にはない性質で大きな特徴
江戸時代末期、明治初めごろに入ってきた外来種は帰化植物と呼ばれる。現在は1600種を超えているといわれ、年々増加傾向になる。まるで帰化植物が強いように思われるが、湾岸などには会えるが、そこから分布できない種類も多くある。
除草剤の仕組み
①光合成の阻害、光合成の生成物である糖が不足、活性酸素が細胞を傷つける。
②アミノ酸の合成を阻害と亜硝酸体窒素の毒性の効果。
特定の作物は枯れない除草剤の理由
①生育ステージを利用する。土に蒔いて芽生えに効く薬はすでに生えている作物には効かない。イネを植えた状態でこの薬をまくと、新しく生えてくる植物だけ枯れていく。
②植物の生理機能の差を利用する。薬物は植物の種類(単子葉類、双子葉類など)によって効果が変わる。ある成分はすぐに浸透するが、種類が違えば逆に移動されないものがある。この性質の差を利用して特定の種類を枯らすことができる。
③植物は毒を無毒化する力がある。種類によりこの力に差があり、無毒化ができない薬剤をかけることで枯らすことができる。
おわりにを読んで
著者はいろいろ寄り道をして今の職についたと書いてある。恩師や祖母の言葉が引用されており、とても参考になった。この終わりだけでも折に触れ読んでみたい。
事情通なら知っていて当然のことを、初心者に丁寧に説明する。など
少年老い易く学成り難し
難しいことをやさしく、 やさしいことをふかく、 ふかいことをおもしろく。おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことをあくまでゆかいに
など
Posted by ブクログ
雑草は遷移の初期段階にだけ生える植物。
耕したり、草刈りをすると、リセットされてしまう。
休眠
土の中でチャンスをうかがっている。
水、酸素、温度。
赤色光で周囲に他の植物がいないことを認識。
多様性
変えられるものを変える。
種子を結ぶことは変えない。
ミツバチ
頭が良く、働き者、飛翔能力が高い、紫色を好む、
紫色の花
たくさんの蜜、蜜標と細長く入り込みにくい花の形
自殖を避ける
雌しべの方が長い。
ウリ科は雌花と雄花、キウイは雄の木と雌の木。
種子植物
花粉と種子で移動
外来種:明治末期から日本に来たもの
日本の欧米化で帰化植物に有利な環境が増えた
西洋タンポポ:他の植物が生えない新しい土地で繁殖
家畜のえさがトロイの木馬に
アレロパシー:化学物質を出し周囲を抑制、一定期間は有効な化学兵器
除草剤
2,4-D:イネ科以外に効き、生理作用を混乱させ枯らす。
生物除去
アイガモが虫を食べ、泳いで水が濁り光が不足
鯉、ジャンボタニシ、ヤギに食べさせる
ナンバー1の棲み分け=ニッチ(生物的地位)
すべての生物はその場所でナンバー1のオンリー1
うまくいかないときは「ずらしてみる」
教えない力