あらすじ
遺族が本当に困ることとは、「連絡」「お金」「手順」と「処分」
知識不足が、葬儀で数々のトラブルを起こします。
お葬式で後悔しない、させないためには何を知るべきか、知ることで何ができるのかを伝授します。
・最近話題の「家族葬」にもデメリットはある。
・「エンディングノート」が、実は遺族を困らせる。
・お葬式は「何に」お金がかかるのか。
「葬儀」の機会は、突然に訪れます。そのとき、何をするべきなのか?
多くの葬儀を経験しないことと、葬儀にまつわる本当の話を聞けないことで、知る機会を逸している状況が、様々なトラブルや不満足な葬儀に後悔するという事態を起こしているのです。
本書は、130年以上続く老舗葬儀社の五代目として数多くの葬儀と遺族のお手伝いをしてきた著者が、豊富な現場での経験に基づき、「後悔しないお葬式」を実現させるために、送る側、送られる側、誰にとっても必要な知識をわかりやすくお伝えする1冊です。
葬儀に“やり直し”はきかない……。
だからこそ、昨今の「終活ブーム」に踊らされるかたちではなく、自分自身の、また家族の価値観を中心として、知っておかなければならないことを知っておき、決めておくべきことを決めておくことが大事です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
見送る側、見送られる側共に後悔しないために知っておいた方が良い事や、事前に考えておかなければならないことが分かり易く記述されています。葬儀の意義を歴史を踏まえ解説し、何が重要で、どの様な事に遺族が困り お金は幾らぐらい掛ける必要があるのか そして、お墓の事まで丁寧に説明せれており、とても参考になりました。何が正解で何が不正解なのかといった二元論ではなく、あくまで「後悔しない葬儀」をするための具体的な知識が得られます。そして、自分にもいつか訪れる死に対して、事前決めておかななければならないことも考えさせられました。各々が「故人のため」「遺族のため」と思い選択した事が、実は浅はかな素人考えだったと気づかされるところが多々あり、非常に参考になりました。また、控えめな葬儀で費用を抑えるのも時として、裏目に出ることがあるといった事実も理解できました。まずは、自分はどうしたいのかを決め、遺族の身になって対応をしていくれる葬儀社を見付けることが重要だと痛感しました。恥ずかしながら、私はこの書籍を葬儀社の裏事情を暴露した内容だと興味津々で手に取ったのですが、いい意味で裏切られました。お葬式のお話ですが、読み終えて人の死、自分の死について深く考えさせられました。
Posted by ブクログ
葬儀社を経営する著者が、自身の体験をふまえ、葬儀についての内情を記した本。葬儀は故人のために行うものではなく、遺族の為に行うものであることを再認識した。できるだけ満足度の高い葬儀を行うためにも、年老いた親を持つ人はもちろん、高齢者自身も読むべき本だと思う。