【感想・ネタバレ】それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日のレビュー

あらすじ

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その黒猫は一人ぼっちで喫茶店の駐車場にぽつんと蹲っていたところを友人に保護された。薬品でもかけられたのか、ライターで火でもつけられたのか。胸からしっぽにかけて毛がほとんど残っていず、背中一面焼けただれたようになっていた。しかもこちらを見つめる黒くて大きな瞳は見えていないようだった。友人から引き取り、我が家にやってきた「みつき=美しい月」という名前の黒猫。おとうさんの膝が大好きで、寝るときはぴったり寄り添って朝まで離れない。人からひどい仕打ちを受けたかもしれないのに、それでもこの子は私たちを信じてくれている。これからはずっと一緒だよ。もう何も心配いらないからね。
でも、みつきは重い病気を抱えていた……。
最後まで精一杯生きた小さな黒猫の半年間を見守った、涙のフォトエッセイ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

動物の死を扱う小説やエッセイは、必ずと言ってよいほど涙を道ずれにする。この本も、読んでいて号泣である。人間に虐待を受けたであろう黒猫が、それでも人を頼り甘え、人との結びつきを強めていく。しかし、その猫の抱えていた重病は、人との結びつきをわずか180日で終わらせてしまう。しかし、その猫を世話した人にとっても、その猫自身にとっても、その180日は忘れられないものになっていく。動物好き、猫好きな人が読んだら必ず涙するだろう。いや、そうでない人でも泣くはずだ。写真に写る猫の丸い目が印象に残る一冊。

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2023年02月16日

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