あらすじ
アメリカ人歴史学者のジェイソン・モーガン氏(麗澤大学外国語学部助教)は、「今こそ日本は憲法改正を推し進めるべきだ」と主張し、その理由を「日本国憲法はアメリカのリベラル(左翼)がつくった“不平等条約”であり、“日本支配計画書”にすぎない」「この憲法を見直さなかったのは、主権国家として“恥ずべきこと”だからである」とする。
そしてモーガン氏は、GHQが東京裁判で「日本は戦争犯罪国家だった」と断じて、日本国憲法を一方的に押し付け、日本国民を洗脳していった過程を歴史学者の視点で検証、さらに旧態依然の反日に凝り固まっているアメリカ歴史学会への「覚悟の反論」も公開する。2018年、いよいよ憲法改正論議が本格化する中、日本人自身が新たな憲法の形を考える上で、是非とも一読してもらいたい1冊である。
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Posted by ブクログ
【日本国憲法を通して見えてきたもの~「アメリカの本当の顔」と「日本の良さ、世界との違い」~】
日本国憲法を通して見えてきたものが、大きく分けて2つある。
1つめは「アメリカの本当の顔」だ。
日本国憲法制定の背景には「個人」や「権利」を重んじるアメリカのイデオロギー(著者はこれをアメリカンイデオロギーと呼ぶ)があり、また、自分たちの主義主張を正当化し、他国にまで押し付け、何度も対外戦争を繰り返してきたアメリカの歴史があったことがよく分かった。
「日本国憲法の押し付け」も、彼らにとっては自分たちの歪んだ正義の正当化、そして、相手国をコントロールするための道具の1つに過ぎない。
2つめは「日本の良さ、世界との違い」である。
「個人」や「権利」を重んじるアメリカ(アメリカンイデオロギー)に対し、「家族」や「伝統・文化」を大切にしてきたのが「愛情」の国、日本である。
日本には天皇陛下がいらっしゃる。
天皇(権威)、為政者(権力)、国民(大御宝-おおみたから-)・・・この三位一体の仕組みのおかげで長い歴史を築いてきた。
「シラス」(治らす)と「ウシハク」(領く)という言葉があるが、世界のほとんどの国が力で支配する「ウシハク」であるのに対し、我が国日本は、国民の気持ちに寄り添う「シラス」の国である。
アメリカだけでなく、世界中に社会主義、共産主義、マルクス主義など、正直、日本人には理解できない主義・思想がはびこっている。
私たち日本人は、まず「自国の良さ」に気づくこと。
そして、もっと世界を知る必要がある。
残念だが、世界には日本人には想像もできないほど悪いことを考える人たちがいる、というのが現状だ。
(そして、残念なことに日本にもそういう人たちはいる)
戦後80年、昭和100年、そしてトランプ大統領が就任し、世界の潮流が変わり始めた今こそ、日本国憲法を考え直す時ではないだろうか?
そのためには、まず、大前提である「アメリカが日本国憲法をつくった」という事実を知ること、そこから始めなければならない。
かなり気が遠くなる話だが、それが日本の真の独立となり、世界への平和にも繋がるだろう。