【感想・ネタバレ】千一夜におぼれて【ハーレクイン・セレクト版】のレビュー

あらすじ

玄関のドアを開けてファルークの姿を目にした瞬間、すさまじいショックに襲われ、カルメンは凍りついた。ファルークは中東ジュダール国のプリンスで、1年半前に仕事を通じて出会い、すぐさま惹かれ合った。そこで二人は将来の約束をしないという合意のもと、3カ月という期間限定の恋人同士になったのだった。だがカルメンは約束の時を待たずして、ファルークのもとを去った。職を変えて転居までしたのに、見つかるなんて……。まさか彼は知ってしまったの? 私がなぜ去ったかを。うろたえるカルメンに、ファルークは冷たい声で言い放った。「ぼくの娘に会わせてもらいたい」

■2009年、イマージュとディザイアの二本立てで日本デビューを飾ったオリヴィア・ゲイツ。シーク・ロマンス全盛の当時、大型新人現る――! とファンの間で話題をさらいました。エジプト人作家による、エキゾチックなシークレットベビー・ロマンスです。
*本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったです。
いわゆる「シークレットベイビー」もの。
ヒロインのカルメンはかつて中東の国ダジュールのプリンスであるファルークと激しい恋に落ちます。
とはいえ、それは愛人契約のようなもので、二人の恋は期間限定でした。
そんな時、カルメンは自らの妊娠を知り、彼を騙したと思われるのが辛くて、彼の前から逃げ出すように姿を消しました。

彼の元を離れて他国で生まれた娘とひっそりと暮らすカルメンの前に、ファルークが現れ、
―僕の娘に逢わせろ。
 と、迫り―。

ヒーローはヒロインを計算高い鼻持ちならない女と思い込んでいながらも、なお激しく惹かれずにはいられない。
また、ヒロインは今もヒーローを心から愛している。
ヒロインを誤解しているヒーローは傲慢な独裁者になり果てたかのように見えるが、実は、そうではない。
この辺りのすれ違いがもどかしくも、最後は誤解も解け、ヒーローは皇太子の座と引き替えにしてまでヒロインを選ぶ。
歴史にも「王冠を賭けた恋」がかつてイギリスで存在したが、このお話もまさに「王位を賭けた恋」と呼ぶにふさわしい物語りであろう。

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2018年03月10日

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