【感想・ネタバレ】武器としての会計思考力 会社の数字をどのように戦略に活用するか?のレビュー

あらすじ

経営コンサルタントとして数多くの会社の経営を立て直し、かつビジネススクールの講師として会計嫌いの多くの学生を救ってきた著者が、決算書などの数字を活用して、経営課題の発見・解決に結びつける「会計思考力」を伝授します。

本書の前半(1~3章)では、会社の数字から経営の実態を把握して課題を発見する会計基礎力の習得を目標とし、様々な会社の決算書や財務指標を業種や業態ごとに整理して取り上げながら、実際のビジネスを見通す決算書の読み方、決算書を「比例縮尺図」に翻訳してビジネスモデルを読み解く方法、各種財務指標を使って経営課題の仮説を立てる方法、資金繰りの状況を把握する分析法などをやさしく解説します。

本書の後半(4~6章)では、経営を担うビジネスパーソンの必須スキルとして、戦略の成功にコミットする会計応用力の習得を目標とし、粉飾など数字のトリックを見抜く方法、会社のビジョンや戦略に合わせたKPI(業績評価指標)の設定法、目標水準の考え方、KPIを機能させる運用法、事業部門にKPIを浸透させる方法などをカバーしています。

また、各章末に掲載した「コンサル・ファイル」では、著者がコンサルティングの現場で直面した企業サイドの実情と、戦略・会計実務に役立つ知見が惜しみなく盛り込まれています。

決算書が読める会計の基礎知識と、経営戦略を成功に導く会計の実践スキルがしっかり身につく本です!

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Posted by ブクログ

この本を買った理由は、会計はただ勘定するだけでなくその数字を活かして会社の利益を生むようにしないと意味がないと感じたから。
そういう意味で買った本としては大正解。
まずは前半では、いろいろな業界の企業を例に取り、財務諸表を解説。

①自分の知ってる範囲でどんなB/S、P/Lになるのか予想する。
②比例縮尺図、筆者の解説と自分の予想とを答え合わせする。
と言うような流れで読むことを本の中で筆者が促していて、①を挟むことで記憶に残りやすいと感じた。

個人的に予想をしていなかったのは、本の後半部分で、KPIについても詳しく説明されていた。
これは自分が働いてる会社で即活かせる内容。
(同時に自分の会社がこの本で語ってることを出来てないんだなと感じた。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

2017年に初版が出ているので、それなりに時間を経過している本だけど、今読んでもそれなりに興味深く読めた。

個別株投資家なら4章までは特に読んでほしい。
図解も親切。

事業法人で経営計画を担う方なら、4章までを踏まえたうえで、最後まで読むことをお勧め。

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2024年09月05日

Posted by ブクログ

会社と分析の事例があったのが良かった。後半はKPI設定にページを割いていたので、個人的には、この書籍には期待していなかった。

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2020年03月01日

Posted by ブクログ

BSやPLなど会社経営の基本的な財務指標の読み方をわかりやすく事例とともに解説してくれている本。
特に簡易的なBS/PLを自分自身で作成し、なぜこの企業はこういう数値になっているか、という視点で読み解くと、その業界や企業の中身が見えてくる、という主張には納得。
また、様々な会計的な指標についても触れていて、初心者向けには良い本だと思う。
個人的には経年的な変化を追うことがさらに深い思考を生むのではないかと考えている。

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2019年02月11日

Posted by ブクログ

第1章から第3章までは割とすんなり読めた。
第4章は何とか分かるという感じなので、この辺りをしっかり深掘りしておきたい。
第5章は指標が複雑になり、難しかった。
第6章は、あまり要らなかったかな。ここでも具体例があれば良かったのだが。。KPIとPDCAの話なら他の本で学べるので。

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2018年12月25日

Posted by ブクログ

会計をつかって企業の現実を読みとき、企業の現実を変える。そのために、ビジネスのつながりを意識して財務諸表を分析していく方法と、企業の現実を変えていくための適切なKPIの設定、検証方法について学ぶことができる。

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2018年04月24日

Posted by ブクログ

この本を手に取った理由は、会計情報からその企業のビジネスモデルを予測するという力を鍛えたいと思ったから。
その点からすると、第2、3章は非常に学びになった。財務情報を比例縮尺図として表してビジネスモデルの仮説を立て、要約財務諸表の詳細項目などで検証するというプロセスを踏むことで会社の全体像が見えてくるというのは仕事に活かせるスキルであった。頭の中で大まかに(面積の大小で)比例縮尺図を描くことから始めたいと思っている。
また、第4章では様々な財務指標を使うことでビジネスモデルを理解し、会社の良し悪しを考えることができるという内容だったが、これはある程度常に行なっている割には普段気にしている指標は限られていると感じた。より資料を見るときの視野を広げたい。
終盤はKPIを使ったマネジメント論のような内容で、どちらかというと自分の行動を分析するときに役立つと感じた。KPIマネジメントって、全てをゴリゴリに数値管理することになりやすいと思うので、コワいなぁ(汗)

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2025年01月06日

Posted by ブクログ

KPIマネジメントの考え方。数値目標の設定に対して運営指標と行動指標にブレークダウンする概念、各種KPI例

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2022年01月13日

Posted by ブクログ

会計分析力をつけるため読みました。
①BS
どこから資金調達し、何に投資したかを見るシート
見方は全体を眺め疑問点を作る、金額の大きい項目から見る。大事なのは実際の事業との繋がりを頭で意識しながら見ること。
②PL
一年間の利益を計算するシート
全体を眺め、販管費の金額大きい項目に注目する。またこちらも実際の事業との繋がりを頭で意識する。販管費の内訳にその会社のビジネス特徴が現れるので確認する。ポイント販促が大きい=会員制の家電ビジネスなど。
売上高-売上原価=売上総利益①
①-販売費や管理費=営業利益②
②-営業外利益や損失(利息など)=経常利益③
③-特別利益や損失=税引前当期純利益④
④-税金=当期純利益

■財務分析
‥安全性
倒産リスク、負債支払い能力の確認
流動比率、当座比率で支払い能力確認
固定比率=固定資産を返済不要な純資産でどれだけ賄えてるか
固定資産÷純資産、基本100%超える平均130%
固定長期適合率=純資産だけでは厳しいので固定負債まで含めて考える
固定資産÷(純資産+固定負債)、平均70%
自己資本比率=集めたお金のうち返済不要な割合

‥効率性
回転率でみる
総資産に対する売上高の回転率
固定資産に対する売上高の回転率 など

‥収益性
割合で見る
売上高営業利益率
ROA総資産利益率 など

‥成長性
前年売上比率などの推移でみる

・印象に残った言葉
非常に儲かっている時=人気で混み合ってる、入手困難などあり得るため、顧客満足度は問題ないか注意が必要

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2021年12月16日

Posted by ブクログ

ずっと放置していたが、外出自粛で家にいる時間も増えたので久々に読んでみた。
前提として簿記2級レベルは必要かと思うが、簿記がある程度分かれば内容自体は難しくなく、少し考えればもしくは言われれば理解できると感じた。表紙にある「MBAレベル」なのかは疑問。
普段、財務諸表を作っていても、分析することには慣れていないなと反省する機会になった。

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2020年05月03日

Posted by ブクログ

会社経営においておさえるべき会計情報の見方を教えてくれる内容。
書かれている内容は極めて基本的なものではあるが、
座学に終始せずに、実際のビジネスと紐づけて考える発想は良い。
もちろん、基礎もきちんと学べる内容。

自身、P/Lは普段からよく見るが、B/Sとキャッシュフロー計算書を見る機会は少ない。
両財務諸表の重要さは本書で改めて認識した。
もう少し、意識して見るようにし、自分の発想の幅を広げたくなった。

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2018年09月19日

Posted by ブクログ

会社のビジネスモデルおよびステージに合わせたKPIの設定が必要。任天堂と三菱商事のところは興味深く読むことが出来た。

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2017年12月29日

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