あらすじ
子供の頃から刺しゅうや編み物に親しんできた林さんが、日々の手仕事の楽しむコツやちょっとしたテクニックを綴ったエッセイ。
大量消費社会の今、社会は「物」であふれています。
その「物」はメーカーの事情で生産されたもので、私たちが必要としている「物」とは限りません。
そんな世の中に林さんが問いかけます。
日々の生活のなかで、ちょっとしたものが必要になったら作ってみませんか?
自分の好きな材料、サイズで作ったものは使うたびに嬉しくなるものです。
18のお話を「縫うこと」「編むこと」「道具のこと」の3つの章に分け、豊富なイラストで紹介。
暮らしをちょっと豊かにしてくれる手仕事のヒントが詰まった1冊です。
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Posted by ブクログ
とても楽しい手芸エッセイです。昭和の香りのする手作り小物は、たとえ他人のものでも懐かしさ暖かさが感じられる。小学生のころ、そういえば母もこんな感じの作ってくれたな~と思い出された。ソーイング道具のことやリメイク話も、手芸好きなら「あるある感」満載。版画っぽいイラストもすてきで私好みです。林ことみさんの著作は輪針編みの本を読んだことがあった。作品は素朴でかわいらしい印象です。
Posted by ブクログ
縫い物、編み物、道具に関するエッセイ。
生活の中にある手仕事の話は、読んでいて気持ちがイイ。
あるものを無駄にしない気持ちや、
ちょっと必要があってほしいものを、
簡単な手仕事ひとつで間に合わせる。
そのとき、少しだけ手間をかけて、嬉しいものに仕上げていく。
自分の手が入ったものは、使うのが楽しい。
めんどくさいとお金で解決することとは対極にある、贅沢な楽しみだ。
この本の中には、もう目にすることのない技術もあって、
知らず消えていく、出来なくなっていくのは惜しいことだと思う。