あらすじ
寄席を解雇された落語家のもず・こと文彦(ふみひこ)は、寄席の主・瀬島(せしま)から万歳(まんざい)への転向を勧められる。その頃、万歳は落語より格下に見られていた。抵抗を覚えつつも、台頭し始めたばかりの“新しい万歳”を理屈抜きで面白いと感じた文彦は、気の合う相方も得て万歳の道を歩み出す。同時に、時に厳しく時に優しく己を導いてくれる瀬島に恋情を抱くようになり……? 昭和初期、万歳黎明期の大阪に花開く、興行師×藝人の恋。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
席亭(興行主)×解雇された落語家
寄席に出てもウケない落語家である主人公は、ある日解雇され寄席に出ることができなくなってしまう。落胆する主人公に席亭が「万歳(漫才)に転向してみてはどうか」と提案をしてくる。落語を志、かつ万歳という新しい芸に抵抗がある主人公だが、実際にその芸を見ることで見直し、相方にも出会ったことで万歳の道を進み始める。そのすべてを見守り導いてくれた席亭に対し恋愛感情を抱くが・・・。
帯の「おまえが可愛いて、いじらしいてたまらん。」の一文にスッコーンとおとされて購入。
時代物、お笑い(落語・万歳)、大阪モノ、包容力のある攻め…
なんですか、私の好きなもの詰め込みましたか!って感じでした。
これはもう運命だと思います。
すっかり作者さんを見るの忘れてましたが、みたら久我さんでしたので納得でした。
内容ももう抜群です。
一番は、最後の短編ですね。しっかり物語をしめて幕をひいてくれたと感じました。
超おすすめです。