あらすじ
10年で受験生2倍! 総志願者数4年連続日本一!
今最も注目される改革のキーマンがすべてを語った!
少子化で18歳人口が減少する中、この10年で受験生の数を2倍に伸ばし、今や早稲田や明治を抜いて4年連続で総志願者数全国一位を続けているのが大阪にある近畿大学です。かつてはバンカラと体育会のイメージが強く、関西でも決して人気校とは言われなかった近大がなぜここまで変わったのでしょうか。
それはある一人の男が広報戦略をがらりと変えたからなのです。近大創業家の血を引き、現経産大臣、世耕弘成氏の弟、世耕石弘氏。今ビジネスマンから行政マンまで、講演依頼が殺到している著者の初の著書です。
《おもな内容》
第1章 問題は正しく提起された時に解決する
第2章 誰に向けた仕事か常に考える
第3章 これが近大広報部の実力だ!
第4章 「近大マグロ」成功の本質とは何か
第5章 入学式と卒業式は最強の広報コンテンツ
第6章 私立大学は企業か
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者がいかにして近畿大学の広報に奔走してきたかがよくわかる。
少子化が進行し、子ども(大学入学者)は、近いうちに、今の2/3程度になる中、これまでの関関同立などの枠組みに収まったままだと、大学はどんどん淘汰される。だからこそ、世の中にある価値観を転換させていく必要がある。著者にとってはその手段として広報を用いて取り組んでいる。
広報と広告の違いとかは、確かに納得。結構無意識に混同して使ってる人も多いよなぁと思った。
Posted by ブクログ
広報がニュースとなる話題作りを主体的に仕掛けていく、その先には日本の大学界の常識をぶっ壊し、
「この勉強をするために、この大学に行く」と決断する学生が当たり前の世界を作ることが。その根本には、「学びたい者に学ばせたい」という創設者のアツイ想いがある。
PRする意味、広報として選択をして打ち出していく意味、批判に対してそれを上回る意義、それらを納得・理解しながら、目の前の数字や成果を次に活かす。
一貫した「想い→アウトプット」に迷った時、本書に戻ってきたい。
Posted by ブクログ
■大学序列「入れ替えのないリーグ戦」変えるためにできることを考えて広報戦略を立てている近畿大学。
■従来の大学・教育観に縛られない発想で動く必要性。
■少子高齢化が急速に進む中で、大学が生き残るためには、大学全体で意識改革が必要
→大学ガバナンスの重要性
■大学として、どのようにして稼いでいくか。
→研究からの実学
金融資産への投資も一つ
稼いだお金は学生、社会へ還元できるサイクルに。
■必要のないものをやめることも必要
→広報媒体などの観点
Posted by ブクログ
新しいことをするには、それ相応の努力が必要であるし、また抵抗勢力も現れる。それを乗り越えてこそ成功者となり得る。自身もこれを読んで勇気をもらった。突き進んで行きたい。
Posted by ブクログ
大学職員への転職に興味があったので読んでみた。主に大学の広報活動としてどんな取り組みを行ったか羅列している。これまで広報に関わる仕事をしたことがないが、どれほど重要なことか理解が出来た。結果として近大は成功しているがそれは数多くの挑戦をしているからである。挑戦をしないことには成功はない。広報のテクニックやタイミングなどを研究し大当たりを引くのを待つを繰り返すのが良いのかと思った。やりがいのある仕事だと感じたが失敗続きの際のプレッシャーやテコ入れが難しいことを想像すると難しさがあるのではと思った。