あらすじ
保身のために自分の心をごまかして、諦めてた。でも、もうやめる。俺と来い――!!!元警官で、ヤクザの養女・千世のボディーガードの仇野。千世との関係に気づかれ、ふたりの関係は引き裂かれてしまう……。閉じ込められた千世は絶望の淵に立たされ、ひとり涙を流し…。“お父さん”に首を絞められ、意識が遠のいたその時――満身創痍の仇野が……!!ねえ、私たち、これからどーする?結婚してくれる?明日どうなるかもわからないけれど、それでも、君を愛す――。
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泥の中の宝石
面白かった。
辛い境遇に自分の心を閉ざした結果、誰の悪口も言わない、嬉しいことだけ感じる、明日のことも過去のことも考えない、純粋な宝石のような人物が出来上がったのは切ない。
アダシノさんがチセの扉を開いたような気がするけど、これから反動が出るのだろうか。
アダシノさんは元警察官で優秀なので、探偵事務所を開くのが合ってる気がするな。
願わくば2人で穏やかに幸せを掴んで欲しい。
歪んでる。。。父親であろうヤクザは結局はチセの母親への妄執を手放せず身代わりにするしかなくて、仇野さんは投げやりの人生で腐ってて、チセは肉体と精神を乖離させる事でしか生きてこられなくて…切ない…では言い表せない刹那に翻弄される読後感でした。が、不思議と乾いている、暗くならないのは作者さんの力量なのかも。この人の描く作品を他にも見たくなりました。買おうっと。
途中が色々と凄かっただけに、最後はなんだかアッサリ終わった感じがします。えっ?終わり!?って感じでした。
「お父様」は終始、常軌を逸していてかなり怖かった。歪だけど、千世を愛していたのかな、と最後感じられました。(やってることは犯罪ですが…)
ラストで千世が、お父様のことを「お父さん」て呼んだのが印象的でした。
ところで、仇野さんのEDは治らず終いなんですねww
でも、最後はハッピーエンドだったから良かった。仇野さんの「いいよ」にジ~ンとしました。