あらすじ
孵化する前のわたしたちは、とても壊れやすい。ようこそ、少女(わたし)たちの聖域へ──。名作「雨の降る国」も収録。みずみずしい彼女たちの移ろいやすい「女の子」の感覚に忠実で、非現実的なようでいて妙にリアルな"心"を描いた傑作集!
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Posted by ブクログ
作業の気晴らしに読もうと思ったのに、途中で一度読むのをやめた。引き込まれる、作業になど戻れなくなる。
短編集でしょう(つながりはあるのかもしれない)から、少しの休憩時に少しずつ読むのが私には合っているのかも。
Posted by ブクログ
不思議な雰囲気で、切なくなる話が多い。
現実に抵抗する自由主義・人間主義という話が多い。
セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする
いとこの少女は端的に言って男嫌いだった。
草子のこと
不思議な存在、草子ちゃんの話。
おねえちゃん
隣の家のお姉ちゃんは寝ぼけて私の部屋の前で倒れる。私は恐怖を感じる。35で独身で、さみしいひとだからだ。
雨の降る国(全3話)
加也の好きなものを集めた、雨の降る国。
そこは常識・規範・ステロタイプに従って、通り過ぎていく現実に抵抗する、女の子の世界だった。
アイスティー
東京から来た小沢先生のうちで先生が失恋したことを聞いた気まずい中学生時代の思い出がそのレコードの曲には付随していた。
Posted by ブクログ
作者が自身で評した“ガーリィ”な、作品集。
音楽でいうと“小島麻由美”的かな?(←余計ワカランか?w)
“女の子”が“女”になるまでの短い期間に存在する“時間”
そこの切り取り方・表現方法は
この作者の“オリジナル”と言っても過言では無いはず。
編集が付けたとされるタイトルに惑わされずw
ぜひ一読していただきたいです。
Posted by ブクログ
『孵化する前のわたしたちは、とても壊れやすい。 ようこそ、少女たちの聖域へ―』
タイトルにちょっと躊躇させられたけど、買って正解でした。
「雨の降る国」がすごくツボ。
きわどいけど、すごく純粋。
「たったひとつあればいいのに そしたら それ守って 生きてくのに」
わたしも、おんなじようなこと、思ってたな。まだ制服を着てた頃。
えーえんの、あい。かぁ・・・。
Posted by ブクログ
女の子が持てる世界は、男の子とは違うもの。そういう観念が顕著な作品だと思う。そして女の子だから持つことができる世界を描ききれてると思う。詩みたいな語り口調が好きで、本当に独特な世界観を持っている漫画家さんだと思う。あたしがただただ憧れる世界を、彼女はいとも簡単に創りあげる。
Posted by ブクログ
『かしましめし』からの流れで手に取った、おかざき真里さんの短編集。自分と他人の、こころとからだ。女性と男性の、こころとからだ。安穏と不快感。こころが変容していく時期の不安定さ…。さまざまなことに揺れる若い心の、瑞々しさやピュアな危うさに巻き込まれ、一緒に揺さぶられます。まっすぐで容赦なくて、苦手な人は苦手そうな作品群。自分にも、こんな時期があったのだろうなあ…男性だけど。
Posted by ブクログ
表題作もおもしろかったけど、「雨の降る国」が秀逸だった。「ちんちんついたオトコの人が作った世界の中で期限つきのアソビを楽しむのだ。それが女の子の醍醐味なのだ。」はジェンダーとかフェミとかぶっとばしてある意味真実。
Posted by ブクログ
よかったです。わたしは好きなスピード・漂う独特の空気感です。この世界観は短編が活きますね。癖があり好みが分かれそうですが、長さでいえばくどくなく程よいです。万人受けするものではないかな、と思います。わたしはこのゆったりした調子と絵のタッチが特に好みでした。
Posted by ブクログ
草子の話が爽やかですき。くたっ。
チナミちゃんが思わず「お姉ちゃん」って言った瞬間がすき。
雨の降る国はなんか苦しい感じと女の子って感じがする。
Posted by ブクログ
「異物のにおいがする」
《カテゴリー→女女、女子校、同期、親戚》
タイトルとは裏腹に、凄い百合短編小説。
どの短編を取っても女性たちの関係性が粘着質。
男性には優しくない百合ですかねえ…。
ストーリー系統に関わらず、おかざきさんの漫画はどんな作品でも
登場するオナゴ同士の触れ合いが一瞬一瞬色っぽくてドキっとします。
百合スキーは持っててよろしい作品ではないかと。
Posted by ブクログ
凄いタイトルですが全然エロくはないです。この人の描く話はどれも独特の雰囲気があります。上手く言葉では言い表せないような…。男の子が必要最低限しか出てこないのが、女の子の為の、女の子にしか分からない物語という感じで良いです。
Posted by ブクログ
もっとはしたなくて、「こんなに女の子のリアルを描いてます」って押しつけがましい話なのかなって思ってた。
全然、先入観でした。繊細なお話でした。