あらすじ
能力格差、教育格差、容姿による格差など、生まれながらの不利をいかに乗り越えるか? 生物学、社会学、統計学、経済学の知識を総動員し、格差研究の第一人者が、その打開策を探る。
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Posted by ブクログ
橘木氏による書だが、橘玲氏と似たようなポイントが論点となっており、名前といい非常に被るところを感じた。
知能、気質、身体的特徴など遺伝の占める部分が大きく成功者は、それにプラスして練習や努力が必要である事を説いている。何処かの論文で、美人とブスの生涯年収の差額は4000万円程度有ると有ったが、本書の%表示よりも金額表示の方がインパクトが有るのではないかと思う。人種と知能、学力差の問題は、タブー視されている部分が多いが、包み隠さず表現している部分は素晴らしいと思う。今後も著者の作品に是非触れて見たいと思う。
Posted by ブクログ
遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか。本書を読んでたどり着いた個人的な結論は、人生は遺伝と環境で決まるのではということ。学力や身体能力、容姿、性格は遺伝と環境次第。実際、政治家の子は政治家、医者の子は医者、著者の橘木先生のような学者や研究者、教師の子は学者や研究者、教師になることが多いのは明白。そう思うとやるせない気持ちになる人も多いかもしれないけれど、不都合な真実でも受け入れることが全ての始まりになると思うから。たとえ努力してどうにかなる部分は限られていたとしても、努力すること自体に価値があるし、人生を豊かにしてくれるはず。
Posted by ブクログ
格差社会に入った日本において、人の境遇と成功の原因について「遺伝」「能力」「環境」「努力」「運」の視点から検討する。ベースは学術的研究成果や知見。自分の能力と特性に合致した合理的な努力をするための基礎知識。
人間皆平等、として差を無視するより、きちんと考慮した方がよい時代になったってことですね。