【感想・ネタバレ】西東三鬼全句集のレビュー

あらすじ

「水枕ガバリと寒い海がある」
「中年や遠くみのれる夜の桃」
「鬼才」と呼ばれた新興俳句の旗手、西東三鬼。反戦・厭戦、エロスや中年感情を、大胆かつモダンな感性で詠んだ句は今なお刺激的である。『旗』『空港』『夜の桃』『今日』『変身』の全五句集に、貴重な自句自解を収録した文庫版の全句集。解説:小林恭二

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Posted by ブクログ

「神戸・続神戸」を読んで、この人の俳句なら絶対好みのはずだと思ったらやはり予想に違わぬ好きな句揃いだった。こうして全句を通して読むと長い物語を読むよう。特に好きなのは初期作品。「滑走路犬と枯草馳けまろぶ/昇降機しづかに雷の夜を昇る」また、「緑陰に三人の老婆わらへりき」の不気味さは「わらへりき」によるものとする小林恭二の解説に膝を打った。

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2020年10月05日

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