あらすじ
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福島原発事故の拡大を阻止するために原子炉注水を実行した東京消防庁の隊員たち。その総隊長が、なぜあの危険な場所に突入できたのかを、自身の消防人生を振り返りながら明かす。
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Posted by ブクログ
消防士さんの本なんてまず手に取らないものですが、元上司が手がけた本ということもあり、気になって読んでみました。
消防という、企業とは違う環境なれど、この先の職業人としての人生を少し先取りできた感じがします。一番の違いは「階級」制度。意味を知ってるようで知りませんでした。
そんな違いがある組織での出来事ですが、企業社会といえど、同じ人間社会。新人のときから退官を振り返っていて、この本でいうと中ほどの30代半ばを過ぎた自分にとっては、仕事への取り組みで参考になる体験がたくさん描かれてました。
そうそう、最後の震災対応の部分では、コスモ石油の火災は職場からまさに火災発生を目撃して(地震とは関係なかったようですが)、当時はものすごい事態になってると不安になったのを思い出します。
ついでに、免震重要棟の存在を知らせなかったなど、東電の体質を物語るエピソードもあり、東京消防庁の震災初期対応の記録としても貴重なものかもです。