【感想・ネタバレ】二ノ橋 柳亭のレビュー

あらすじ

雑誌で取り上げられた小料理屋〔二ノ橋 柳亭〕の場所は誰も知ることができない。なぜなら、食味評論家が書いた架空の店だからだ。ところが、「柳亭を探し当てた」という読者からの手紙が編集部に届き……。(表題作) 代表作「ブラックバス」など全7篇を収録。繊細と洒脱が織りなす物語の妙に酔う、直木賞作家の粋が詰まった極上の短篇集。(『ブラックバス』改題)

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Posted by ブクログ

それぞれに趣の異なる話が詰まった短編集。
そのどれを取っても、するすると入ってくるのに味わい深く、品がある文章で満たされているので、読んでいて楽しかったです。
色川武大氏の解説もまたいい味を出していて得したような気になりました。

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2017年09月22日

Posted by ブクログ

今までずっと戦前の文学を読んでいたので、戦後の文学というのは新鮮だった。いくつか戦争や戦後の描写が出てくる話があるが、さり気なく描写が挿入されている。その描写だけでなく、全体的に一言一言が重かったりトリッキーだったりすることはほとんどなく、すっと馴染むように読める。それでいて、味わいがある。一言でいえばスマートな印象。
話のオチも、「ブラックバス」はおお、というところもあったが、他は読後に軽やかな余韻を残す程度のもの。仰々しくないところが個人的には好みに合う。

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2018年08月28日

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