あらすじ
私たちの脳は、たった1個の受精卵という細胞から、どのように出来上がったのだろう。本書は、四次元でダイナミックに生まれていく脳のドラマを解説する初の入門書である。神経組織やニューロンが作られ、脳の枠組みが出来上がる「発生」ステージ、ニューロンが突起を伸ばし繋ぎ合わされて大人の脳に成熟していく「発達」ステージ、地球史・生物史の視点からヒトの脳へ至る道筋をたどる「進化」ステージ――以上三部構成で、30週、20年、10億年の各スケールに立ち、脳という小宇宙が形作られる壮大なメカニズムを追う!
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Posted by ブクログ
脳がどのように発生し、発達し、進化するのかを概観する。いろいろな脳の領域、分子、遺伝子が出てきて、戸惑うところもあるが、複雑な脳の構造がどのように出来てきたのかがわかる。現在はAIで脳のニューロン・ネットワークを模倣した深層学習が効果を上げているが、コンピュータ・モデルでは到底脳をシミュレーションすることはできないだろうな。それほど複雑に脳は進化しているのだな。
Posted by ブクログ
脳の発生、発達、進化をメインテーマとしている。内容は一部、筆者がブルーバックスから出している「脳からみた自閉症」とオーバーラップしているが、そこでは十分に触れられていなかった発生と進化について特に多く述べられている。
専門用語を極力省き理解しやすいように書かれているのに筆者の努力を感じた。
参考文献はとても勉強になる。