あらすじ
汚れなき秘書は罠に落ち、独り愛し子を慈しみ育てた。
シーク・ザフィールの別邸の外壁からダーシーは転落した。彼が結婚する前に息子の存在を伝えなければと焦った結果だった。ザフィールに会うのは、彼の秘書から恋人になったダーシーがほかの重役に唇を奪われ、激怒した彼に捨てられて以来だ。護衛とともに現れた彼は、ダーシーを抱き上げて邸内へ運んだ。高貴な顔立ち、流れるような黒髪、心をかき乱す漆黒の瞳――この4年、幾夜となく夢に現れたザフィールの魅力を前にひどく狼狽しながらも、ダーシーは言葉を絞り出した。「あなたに解雇されたとき、私は妊娠していたの」
■ダーシーへの不信感をあらわにしつつ、検査で事実が確認できるとザフィールは政略結婚を白紙に戻し、彼女を后として国に迎えます。未知の国の宮殿で暮らしはじめた母子を待ち受ける運命とは……。異国情緒あふれる魅惑のロイヤル・ロマンスをお楽しみください。
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Posted by ブクログ
面白かったです。
ヒーローもヒロインも良い人で、本当に心底から愛し合っています。
なのに、ヒーローの弟のつまらない嫉妬と策略でヒロインは浮気な女との誤解をされ、破局を迎えてしまいます。
数年後、二人は再会。かつての恋人が政略結婚をすると聞き、ひそかに出産し育てている彼の息子の存在を彼に伝えなければと決意するヒロイン。
結局、浮気は誤解だと判り、二人は元の莢におさまることになりました。
ヒロインは国王の妻、王妃になったのですね。
根っからの悪人は出でこず、ヒロインを陥れた弟さえ、あっさり改心し、過去の自分の行いを悔いていたという完全な悪ではありません。
砂漠のシークもので、大好きなはずなのに、何故か単調さを感じてしまったのは、あまりにも定番すぎるから?
人物が善良な人ばかりなのも原因かもしれません。
一人くらいアクのある人が出てきた方が面白かったのでは?