あらすじ
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英国発の人気科学雑誌『ニュー・サイエンティスト』がGoogle社の気鋭クリエイティブ・ディレクターと共同制作。
銀河、生命、睡眠、貨幣、酒、文字、時間、インターネット、核兵器……
最新の科学が解き明かす、万物の<始まり>の物語
序文執筆 スティーヴン・ホーキング博士(理論物理学者)
感情タグBEST3
期待以上
半額クーポンのおかげで購入できました。恐竜時代の衝撃の事実や人間社会のターニングポイントなど面白さたくさんです。
Posted by ブクログ
面白かった薀蓄
・ケジラミはヒトが体毛を失ったあとに、理由は謎だがゴリラと接触してゴリラジラミが移住して進化したモノ。
・左脳と右脳「政治的志向」
・キーボードのQWERTY配列はタイプライターを誤作動から守るためではなくなんとなく作られた。
・量子力学でノーベル賞を受賞したプランク、アインシュタイン、ボーア、ハイゼンベルグ、シュレーディンガーはみんな量子論の本物かどうか不安だった。
Posted by ブクログ
古今東西、物事には「始まり」がある。
あなたが生まれたときに人生は始まり、一滴の水から川は始まる。
さまざまな民族が始原にまつわる神話を持ち、人々は昔から「始まり」について思いを巡らせてきた。
これはそんな根源的な問いについて考察した「図鑑」である。
New Scientistはイギリスの一般向け週刊科学雑誌である。
その編集部とGoogleのクリエイティブ・ディレクターが組み、斬新で鮮烈なビジュアルで物事の始まりに迫るというのが本書の売り。
扱うのは
第1章:宇宙
第2章:地球
第3章:生命
第4章:文明
第5章:知識
第6章:発明
それぞれの章で考察するのは、元素であったり、太陽系であったり、生命であったり、貨幣であったり、文字であったり、種々雑多である。
中には、衛生管理(要するに排泄後の処理)とかQWERTYキーボード(あの並び、実は合理的とは言えない!?)とか、ちょっとマニアックというか変わった目の付け所もある。
起源というと大上段に振りかぶって難しそうだけれど、それほど堅く考える必要はない。政治や宗教の話題などは身構えてしまうが、概ね、平易でわかりやすい。その分、深さを求める向きには期待外れの部分もあろう。
「起源」をテーマに据えた、少々知的で若干高度な雑談くらいの位置づけである。
特筆すべきはやはりビジュアルの鮮烈さだろう。
今までに死んだ人の数と今現在生きている人の数、呼気中に含まれる分子の組成など、一目でわかりやすく、ポップで楽しい図版が多い。
章ごとに色分けされた全体の作りも洒落ている。
邦訳版の表紙はポップさを前面に出している印象だが、原著は太陽の写真もなかなかインパクトがあってよかったのではないか。
原著表紙には、スティーブン・ホーキングが序文を寄せていることも記載される。イギリス人読者の方が宇宙に興味を持つ人が多いということかもしれない。
*余談だが、邦題の副題に採られている「へそのゴマ」の項はなかなか強烈だった。何せ「凶悪化したへそのゴマ」なんてセクションがあるのだ。へその炎症を起こした肥満女性。出血が4か月続いた患部からは1cmもの黒ずんだ丸い塊が見つかり、医師たちは腫瘍を疑った。なんとそれがへそのゴマだったというのだ。どんだけ巨大化するのか、へそのゴマ!?
但し、外国人で毛深いタイプの人のへそ事情(?)は日本人のそれとはまた違うらしく、ご丁寧にも
外国の毛深い人ではへそにごみが多くたまることがあるため、ここで言う「へそのゴマ」は日本人のいわゆる「へそのゴマ」とは異なる可能性がある
との訳注付き。
安心してよいのかどうなのかw
しかし数年前の研究で、へそから極限環境微生物が見つかったというのもあったから、いや、へそのゴマ、侮るまじ、なのかもしれない。