【感想・ネタバレ】東京近江寮食堂 宮崎編~家族のレシピ~のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

3年前に読んだ東京近江寮食堂の続きを発見!前は、主人公が失踪した夫を探して滋賀から上京し、食堂を経営することになった、ところまでだったかな。

夫が東京にいることが分かったが、アルコール依存症の治癒のため、近づいていいものか考えあぐねている妙子。そんな中、現在営業中の東京近江寮食堂の建物が建て替えのため移転を余儀なくされる。なかなか値段と場所といいものが見つからない中、すごくいい話が!ご縁とばかりに話を進めるも、新天地にて営業開始。早々に大家の家族の問題が浮上。大家の娘の香津葉と同居。これまた今時の子どもで親から見放されたと思っていた。しかし付き合っていくうちに自分も人に喜ばれる料理を作りたいとまで思い始め・・いい方向へ進む姿はいいなと思った。

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2023年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

失踪した夫を追いかけて滋賀から東京に出てきた寺島妙子は、「東京近江寮食堂」の調理担当として腰を落ち着けたが、店そのものが取り壊されることに。
知り合いのツテで、大学教授の実家である大きな日本家屋を貸してもらって、食堂を再開できることになったが…
なんだか出るみたい。
そのうえ、素行が悪くて親も持て余している、大学教授の娘まで預かることになった。

キーワードは、郷土料理、我が家の味。
郷土料理は東京で紹介されれば東京の味に変わり、我が家の味と我が家の味が結婚すれば、新しい我が家の味が生まれる。
月下氷人はお醤油?
固く守りたい思い出の味や、理想があるかもしれない。
でも、"固い"と"かたくな"はちょっと違う。
"これやなかったらあかん"というのは窮屈、と妙子。

誰かに料理を食べさせる喜びがどんどん大きくなっていく妙子。
立派な、食堂のおばちゃんになった。
そして…
若い子は成長が早いなあと思う。
不良娘はあっという間に両親よりもオトナになってしまった。
大人はなかなか変われない。

妙子と秀一の夫婦の問題はまだ時間がかかりそうだ。
簡単に解決しないところが却ってリアル。
ついに妙子が秀一に愛想を尽かしたかという場面もあったが、意外にもそうではなかった。
お互いに、"もや"の向こうに見えていた相手の姿をくっきり見ようと模索している最中なのかもしれない。

秀一も、大学教授も…男は弱い、と感じる。
女がか弱い受け身の存在だと思われがちだが、男は自分の優位を当然と思うあまり、かしずかれ、世話してもらうことを普通と思っている節がある。
何かしてもらう、実は受け身の存在とも言える。
その当然の献身が、尊敬が受けられなくなった時、理由を考えることなく"捨てられた""放棄された"と思ってしまう。

若い香津葉には、まだまだ伸びしろがある。
成長して、また戻ってくると良いなあ。

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2019年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回もおばちゃまコンビに癒されました(^^)
旦那様との関係も、少しずつ変化してきましたね。
前回からの登場人物たち、お元気そうで何よりでした!
そして新たな登場人物もまた魅力的。

美味しいご飯の思い出は、あったかい。
みんなで食べれば、なおよろし。

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2019年12月01日

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