【感想・ネタバレ】x細胞は深く息をするのレビュー

あらすじ

執筆期間5年、綿密な取材に基づいた問題作がついに単行本化、鬼気迫る本格医療ミステリー漫画です。

<あらすじ>
15年前の消えた初恋、それがすべての始まりだった……。
不治の心臓病で亡くなった初恋の人、優子。初恋の人を救えなかった2人の男は医療研究の最前線に立つ研究者になっていた。
「命をこの手で創るんだ」
研究者たちの純粋すぎる思いがやがて狂気を呼び覚ます。15年前の誰にも知られなかった秘密が明らかになった時、読者は驚愕のラストへと導かれる―――――! ! ! ! ! !

440ページに及ぶ長編の中で、ips細胞や人工心臓をめぐる医療研究の最前線が抱えるタブーや問題点が、著者やまあき道屯氏の筆致により如実に浮かび上がります!
『医療漫画』の異色作としても必読の一冊です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

医療に派閥に倫理に想いに、読んでいていろんなことを考えさせられる本。

ただ最後、臓器移植をおこなっていた施設の元院長が稲葉を刺すシーンだけは納得いかなかった。
失脚の原因は彼じゃないし、人工心臓だって元院長がいた業界に影響を与える段階にまで達していない。そもそも彼は研究者を引退している。
元院長は、妻を臓器移植に差し出したことへの後悔や疑念から逃れるために臓器移植の信奉者になっていた一面があるようだから、稲葉が一度でも人工臓器による手術を成功させたことで自分と妻が汚された気分にでもなったのかなぁ…。でもコマの進み方はそんな感じじゃないように見える。
大石がいた研究施設の先輩のように稲葉を刺したところで利益があるわけでもなし、無意味に落ちぶれた印象。

不満の方がえらく長くなってしまったが、本当そこだけが納得いかない。

0
2015年05月13日

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