あらすじ
―もう二度と生まれてきませんように―
学校の屋上から身を投げ出そうとするのは、
半年前まではごく普通の中学生生活を送っていた少年、歩。
彼をここまで追い込んだものとは?そして、その先に待つ真の結末とは…?
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イジメの解決策はこの手に限る
イジメは他人の痛みを想像できない人間が起こす、の説通りのことが本編で起こっています。
初期段階で反抗しないとどこまでもエスカレート、仏心を出すとつけあがる、必ずグループで行動する、罪悪感で縛るなど割とよくあることがリアリティを持って書かれています。
学校は世間から閉じられた社会とよく言いますが政府の司法機能が弱くなるとどうなるかを良く表しているかと。・・・生徒手帳にでもイジメの罰則(傷害罪)、反撃で許される範囲の明文化(正当防衛)、傍観者への罰則(飲酒運転の同乗者)など、現実社会同様割に合わないことをキチンと理解させればイジメは少なくなるんじゃ、と常々思います。
陰湿なイジメ
前半は主人公がイジメを受ける
加害者は救いようのないクズで、死ねばいいのにと思いながら読み進む
いや、こんなクズ生きてたらダメだろ!と思うレベルの陰湿なイジメ
そして自殺を図ってからの方向転換
後半は反撃にまわる
さらっとやり返して終わりではない、陰湿な復讐劇
なにせ虐められてた頃よりも刊数が多いんだから
復讐の内容はまさしくイジメ
そして最後の急転直下
楽しい内容ではないけれど、読み応えはあった
それなりにいじめた側の生い立ちとかも触れられてはいたけど、それでも同情的に見れないのは前半があまりにもやり過ぎだったからだろうな~
ざまぁみろ