あらすじ
佐藤愛子さんも激賞、圧倒の離婚私小説!
《離婚後、ずっと自分で五十枚の原稿を書いていた。これが世に出なければ死んでも死にきれないと思った。「神様、この原稿を書き上げる力を下さい」と神頼みしながら書いた。(中略)今回神頼みするにあたり、「わたしは空手で、大事なお願い事は致しません。原稿が書けるのなら今までの名前は捨てます」と誓ったので今後は、鈴木マキコで書いていきます》(小学館文庫「逆襲、にっぽんの明るい奥さま」あとがきより)
さわベス2017文庫編1位に輝いた「逆襲、にっぽんの明るい奥さま」の著者・夏石鈴子がそのペンネームを捨て、全身全霊をかけて自身の離婚のすべてを描いた圧倒の私小説。
連載中、あの佐藤愛子さんが思わず筆を執り著者の才能を激賞。「別れたいのに別れられない」女性、必読。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『この男は刺す。
今すぐ
成敗しないと
いけない。
そう思いました』
〝25年連れ添った映画監督の夫との別れ、愛と憎、そして死。渾身の力で離婚のすべてを描いた圧倒の私小説〟
こちらは私小説です
映画監督の夫とは、荒戸源次郎さんのこと
でもでもこの夫が酷すぎて…
次々と人を利用するとか
逃げるとか
etc.
酷すぎる男からは離れられなくなる女もいるからなぁ
酷すぎるといっても才能に惚れ込んじゃうとこうなっちまうかなぁ
私もどっちかというと、こっちタイプかなぁ
主人公〝豊子〟不幸なんだか幸せなんだか
プラマイゼロ??
まさに愛憎wガチバトルw
女性の弁護士さんに言われる
『わたし、こういう仕事をしていると神様っていらっしゃるなぁと、つくづく思います
ひどいことをなさった方って、その後の暮らしを見ていると、決してしあわせになっていないのです』
ー
ー
こちら〝ですます調〟で描かれてるんだけど、それがとても心地良い
この方の別の本も読んでみたくなる
とっても情のある方なんだなぁと思う
そして、情け深い人じゃないと小説って書けないのかなぁって今更ながら思う
Posted by ブクログ
これだけの目に遭いながらよく子供はまっとうに育てたのだから良い意味で恐ろしい。その生き様には頭が下がる。
映画というのは芸術だし、芸術というのは常識からかけ離れていないと撮られないが、本作に登場する夫は「だからといってそれやったらダメでしょうよ」という事のオンパレード。読んでいて頭を引っぱたきくなった。
ダメな人間というのは最初から最後までダメなのだと痛感させられた。淡々と「私」の生涯と離婚の経緯、そして日常が描かれているだけなのにとても面白く読み応えがあった。
Posted by ブクログ
ドロドロ~
とにかくここまで心の中の闇ダダ漏れだと
気持ちいいくらい。
でもそうなってもしょうがないほど
酷い旦那。
子供の学費まで使いこんでシラッとしてるなんて
ん~、無理だな。
殺す、と思い詰めるところまでいった相手でも
死ぬとなると
最終的になんだか許せてしまうものなのか
分かるような、分からないような
夫婦って、不思議。
Posted by ブクログ
確かに大変だったかもしれないが、そこまでしてあげたいと思える人と出会え、子供が持てた事は羨ましくもある。良い子が育ち、胸を張れる人生だと思う。