【感想・ネタバレ】あやかし会社の社長にされそう。のレビュー

あらすじ

ブラックなアパレル企業から逃げ出したOL、萩原優奈。父親の薦めにより再就職した先は……なんと「顔が見えない」のをいいことに、現代の妖怪たちが働く不思議な『電話受付センター』だった! 雪女や天狗、カッパやらがヘッドセットを装着して電話応対する会社……そんなおかしな光景が広がる「九十九コールセンター」だが、センター長の妖狐(ちょっと格好いい)・稲野さん曰く、肩身の狭い妖怪たちのために父が立ち上げた会社なのだという。次期社長として期待される優奈は、問題児だらけの会社を救うべく立ち上がる――!?(……え? ……ホントに?)

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Posted by ブクログ

ライトなお仕事小説に持ち味のある作者の、なぜかあやかし達の会社を舞台にした物語。
その会社で働きだした人間の女性が主人公なんだけど、お仕事ものらしく、仕事のピンチを知恵とアイデアで改善していく様子は、さすがに手慣れたもの。
やっぱり作者の物語はこういう系統が楽しいね。
とはいえ、ラスト近くまで別に普通の会社の物語でも、全然いいんじゃないという展開だった。
さすがにラストはあやかしならではの一発逆転があって納得。
楽しかった。
それにしても、あやかしたちの生活も、現代では世知辛いんだねえ(笑)

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2018年08月20日

Posted by ブクログ

お仕事主人公が無理難題を解決する水沢さんの作品の中で、ニートな主人公が就職する所から始まるこの話。

あやかし会社とあるように人間では無いものの働く会社に就職して働く女の子の物語。
ファンタジーの中に今まででてきた企業がチラリしたり、トークスクリプトのような現実バリバリの単語が並び、不思議な世界観。

初めはバケモノだ、と言っていた主人公も段々とあやかし達と理解を深めていく中で、どこかジブリの平成狸合戦ぽんぽこを思い出すような不思議な感覚に包まれる。

限りなく人間に近いバケモノと、女の子の社長ごっこといったようで、次々出てくる無理難題をクリアしていくかと思えば、やっぱり荷が重い部分もあり、挫けそうになる。
それを熱意だけで解決するような熱血系でもなく、ずば抜けたセンスがある訳でもない女の子がなんとか解決していく話が、ほっこりする物語です。

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2020年01月20日

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