あらすじ
閑古鳥が鳴く新宿のバー兼探偵事務所「あなたのシュガー」。だが、謎の美女が訪れた夜から、龍二と秀之進は政界の怪物に接近することに。その男はカリスマ性と“あるもの”によって日本を覆さんとしていた――。元刑事の探偵コンビ「ダブルシュガー」シリーズ完結篇。
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Posted by ブクログ
評価は5
内容(BOOKデーターベース)
閑古鳥が鳴く新宿のバー兼探偵事務所「あなたのシュガー」。だが、謎の美女が訪れた夜から、龍二と秀之進は政界の怪物に接近することに。その男はカリスマ性と“あるもの”によって日本を覆さんとしていた―。元刑事の探偵コンビ「ダブルシュガー」シリーズ完結篇。文庫書き下ろし。
豪快な佐藤さんとどんくさいが人間味あふれる佐藤さんのダブルシュガー(佐藤さん)が軽快で良い味を出している。
強いて言えば次期総理とも言われたカリスマ男の最後があっけなさ過ぎたか?
Posted by ブクログ
永瀬隼介『無の夜』中公文庫。
『三日間の相棒』『わたしが殺した男』に続き、佐藤秀之進と佐藤龍二の二人の探偵が活躍するダブルシュガー・シリーズの完結編。しかも、文庫書き下ろし。現代日本の探偵ハードボイルド小説の最高峰に達していながら、きっきり三作で完結させる潔さ…
閑古鳥が鳴く新宿五丁目のバー兼探偵事務所『あなたのシュガー』で探偵業を営む佐藤秀之進と相棒の佐藤龍二。ある夜、二人のもとに謎の美女が訪れ、極めて危険な仕事を依頼する…
最近の小説で、これほどハードボイルドらしい雰囲気と言い知れぬ余韻を味わったのはいつ以来だろうか。タイトルの『無の夜』に納得のいく内容とシリーズの完結。見事と言うしかない。バーと探偵、ジャズと美女、肉体闘争と軽妙な会話…完璧過ぎる。