あらすじ
日本の政財界に君臨する名門の蔵重家には、権力をめぐる親族同士のいがみ合いが絶えない。そんな家風を嫌った御曹司の絃希は、家を出て独り立ちする決意を固める。だが、その思惑を知った忠実なお目付け役・奥田に蹂躙され、被虐的な関係を強いられることに。夜は傲慢に絃希を快楽で支配する奥田は、昼はだれよりも信頼していた姿のままで、切なくなる。不器用な執着に囚われた、衝撃の下克上ラブ。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大財閥で超名門なおうちの世間知らずなお坊ちゃま絃希を、お目付け役の奥田が躾けなおします…もちろん、敬語責め調教。
とにかく、お坊ちゃま絃希の家はぶっ飛んだ設定のお金持ち。かわいがられて育った大学生の絃希は、甘やかされて育った上に、後継者争いやお家騒動に辟易して自由になりたいと願っているいまどきの男の子。基本的にはいいコです。
自分のものだと思っていた奥田が政略結婚しそうだと思い込んだ絃希は、あてこすりに遊びまくりますが、それを奥田に咎められます。ちょっとお子様な絃希の行動は、奥田じゃなくてもこらこらって思います。
で、ここからはもう、エロ路線。
慇懃無礼な敬語で奥田は絃希を犯して調教です。
ここで肝心なのは、そんなことをされても意外に絃希が嫌がっていないところですね。
大好きな奥田を独占したかった絃希は、恋心も抱いていたんでしょうが世間知らずなだけに自分の気持ちに鈍感です。で、次の日目が覚めて「許してやらないから!」ってプンプン怒っているかんじ。
そして、あてつけにまた逃げ出そうとするどうしようもなさです。奥田はこんな子のお守りして、大変そう…愛があります。
エロ路線だけど、愛があるバーバラセンセお得意の筋書きです。だから、痛くないし萌えもあるし、大仰な舞台設定も夢があってかえって和みます。
あとがきにあるように、「犯されて調教されてプライドボロボロで、攻なんて嫌いだって突っ張ってみても、心の奥底ではお目付け役にラブ」というのが、完璧に描かれています。